13日の夜9時、仲間4人で能登の先端狼煙岬に向け出発した。 晩秋から春まで、日本海の荒波は釣り人など寄せ付けない・・が、未だ釣れる!との情報を得て出かけたのである。 今回の釣行計画は、第一日目は半島先端の「狼煙漁港」である。過去には27センチの大物が出ており、冬に向け外海の荒れから大キスが入り込む。二日目は、かほく市に住む釣友が案内してくれる。三日目は2日間の状況から決めようという荒っぽい計画だ。
車は、東名小田原ⅰ→新東名→東海環状→東海北陸→北陸道金沢森本ⅰ→能登里山街道→珠洲市・・と快調に走り、午前6時ころ狼煙漁港に到着した。ところが、途中のから眺めた海は大荒れだ!・・でも、壁に囲まれた漁港なら大丈夫・・・。囲む堤防を時折波が越えるほどだったが、何とか竿は出せた・・。小生の一番は23センチ、未だ水温が高いのか入り込むキスは少ないと見た。各自数尾釣ったところで時計も12時近くなっており竿をたたむ。
実は、狼煙と金沢との距離は140キロもあり、宿泊地の宝達志水町まででも100キロを超えるほど遠い。途中、行きつけの「ツバキ茶屋」で昼を取る。店内に並べられた貝や魚を用いた民芸品、小石に描いた料理メニューも楽しめる。勿論、しゃれた創作料理で中々旨い!何故か懐かしい「タコ貝」の殻が欲しく、店主に相談すると快く売ってくれると言う!・・1000円でよいかな?・・いや、少し傷があるからと云って900円で譲ってくれた。・・・帰宅して調べると12センチもので2500円もする。・・売ってもらったのは何と20センチに近い! 53年前の昔、能登狼煙の海岸で拾った10センチくらいのものと合わせ、我が家の宝物となった!!
大波で釣りする場所などは無いが、冬の大荒れを見ながら、千枚田、能登の塩田塩工房などを眺めながら、宿(旅館やまもと)に着く。風呂に浸かり、旨い酒と料理をたらふく食べて全員熟睡した。(地震のアラートが鳴ったようだがm気づいたのは一人だけ、後の三人は白河夜船だった!
二日目、7時30分に地元釣友が来てくれた。昨日の波は治まり「釣りは出来る!」とのこと・・。能登里山街道を金沢方面に向かい、かほく市の白尾で下りる。途中から眺める海は沖合から白波が打ち寄せており、こんななkにキスは居るのだろうか??
「白尾」から、さらに南下、着いた場所は「大崎海岸」であった、過去に何回か来たがこんな波だったから竿は出せなかった。・・でも、こんな中でも今大きなキスは居ると言う! 流石に他には釣り人は居なかったが、彼は自信をもって案内してくれたのだ!・・そして、居た!4色投げて3色で来る・・。友人は流石、7点バリで4連、5連とヒネ混じりの良型を釣り上げていた。小生は3本バリでやったが、そっと用意した「岩イソメ」が功をなしたのかヒネ主体で間断無く釣れたのだ。・・・時には渦巻く2色でも釣れたのだから、それぞれ釣れた皆も本当にびっくりである!!
午後も、他には行かずに同じ大崎海岸で釣ることに・・。仲間もみな満足でこの日を終わった。また、明日は案内できないからと言って、宿近くの「米出海岸」を案内してくれた。
・・・・案内の彼が居なかったらどうしていただろうか?竿も出せずに一日早く帰ってしまったかもしれない。 ・・・釣った大量のキスは宿に提供・・。 夕食にもテンプラやから揚げで出してくれた。
三日目、朝一番は案内のあった「米出海岸」でやって、だめだったら昨日の海岸に行こうと思っていたのが、何と、ここの米出海岸にもキスは居た。小生は20尾も釣ったろう。仲間も満足な様子!・・・だが、時計を見るともう10時を廻っている。長丁場の運転も残っており、11時には切り上げた。・・各自、3日間とも、それなりに楽しめたのである。
さて、長々の話は終わるが、今回の釣行で宿泊した宝達志水町の「旅館:やまもと」は、我々のような投げ釣りマンにはお勧めである。田んぼの中と言うか周りが広々とした中にあって、旅館と言うより旅館風民宿と言って良いかもしれない。小ざっぱりと整った部屋、料理がとても丁寧に造られ、品数も多く、きっと若者でも十分満腹するだろう。それに超えるのが女将さんである。気さくな方で気配りも良い。・・我々にとっては2回目であったが、かほくや能登の釣行では欠くことが出来ない「定宿」となりそうだ。・帰りがけに、庭で生ったという「柿」を段ボール一杯にお土産として頂いてしまった!!
また、今回、国がやっている「ゴーツートラベル」?の恩恵を初めて実感した旅でもあった。宿代は4割引き、県のクーポン券は2泊して6000円券、旅行業界?から3000円相当のお菓子の土産ハガキが付いてきた。今度行くときはそんなサービスは無いだろうが、時にはそんなことも有ってほしいものである。
・・晩秋の能登の釣行は実に楽しく終わることが出来た、仲間の皆さん。お世話になったかほくの芦原さん。本当にありがとうございました。