最近、自身でテンビンを作ったり、既成のオモリを単ガン化するなどを楽しむ方が多くなっています。お陰様で当工房の「クルックリン具」が口コミで広がっているようで、特に「オモリの改造とテンビン造りを共用」できる「Ⅱ型ーA」(針金1.0mm径)は完売(3/31)いたしました。・・・8月に工房を閉鎖しますので、これを新たに準備するか否かは今検討中です。・・。そこで、今、在庫が十分ある「Ⅰ-W型」を使っての「テンビンオモリの単ガン化」について、その改造方法を披露・提案させて頂きます。
クルックリン具とは、当工房の正にオリジナル商品で、針金の先端に小さな「まる目・アイ・輪・リング・」を作る治具です。この「まる目」を作る治具は他社からも幾つか販売されていますが、何れも使い勝手が悪く「簡単に正確な丸目が出来る」当工房のモノに人気があるようです。 復唱しますが、クルックリン具には、テンビン作り用とテンビンオモリの単ガン化用の2種類があり、さらに針金の「径に合わせたまる目」が出来るよう、各3種類を整えています。これらの商品は精密で、来上がってから針金の先端余部をカットすることもありません。
さて、「Ⅰ-W型」を使ってのテンビンオモリの改造方法は次のようであれば、これまで以上に「良い」単ガンが作れます。これまでお勧めした「Ⅱ型」を使って造るモノにはオモリと丸目の繋がり部分に隙間の無い、首無しと言いましょうか・・となっています。・・・提案の「ⅠーW型」では、この「首無し」から一歩思考を変え、首付きにすることで解決します。 首付きの単ガンは工房のウッドガンの新型や自身でも多く使っていますし、多くの釣友にも使ってもらっていますが、何らの支障はありません。また、半ブラ天びんオモリを作るには欠かせないモノともなっています。
作り方は、簡単です。・・テンビンオモリの2本の針金を適当な長さでカットしカップワッシャーをはめ込み、その上に「Wスリーブ」を通してからカシメます。・・これで「首」は出来ました。Wスリーブの頭から出た2本の針金の内の1本をギリギリで切り、もう1本の針金を丸めるに必要な長さ(1.0mm~1.5mm)で切り落とします。…あとはクルックリン具の「ⅠーW型」を用いて丸めます。・・これが整ったらハンダ付けをすれば出来上がりです。・・また、出来上がった首の部分に異なった色の「熱収縮ゴム」を被せ号数表示をしたらどうでしょう。
ⅠーW型は5000円と高価ですが、これは上面、下面の2方に異なった線径が使えるようになっており、自分好みのテンビンを作ることができます。自製のテンビンで釣る釣りは、新たな釣りの楽しみを広げます。どうぞお試しになって大いにお楽しみください。お勧めは「ⅠーW型のB」(使用線:上面1.0mm径 下面1.2mm径)です。