最近、鱚介工房のサオ立てが、何故か?人気が高まっている。これまで、幾つもの釣り大会の賞品に提供してきたことから使ってくれる方が増え、その現物を見た方からの口コミで広まってきたのかもしれない。
正直言って、買いたい側にとって、高価であるその現物を手に取って選べる訳ではなく、売る側としてもHPでのPRが下手だったり、梱包して送付することなども結構面倒だったりすることから、一つ力が入らないのである。
実は以前には、現物を宮嶋屋釣具店に置いてもらったのだが、人気が無く引き上げてしまった経緯がある。そこで、それなら自分で組み立て、好きな化粧巻きをしてもらおうと「ポール、竿受け、石突きの3点をセット」にした「キッド」を並べさせて頂いていたのである。
最近、久々にその「キッドセット」をチェックしたところ、10本の中7本が売れていた。また、それを買った方から化粧巻きや塗装についての相談も受けていた。
どんな部材で出来ているかを紹介すると、先ずポールは、ゴルフのシャフトメーカーに特注で作ったカーボン製で、その特性は軽量で硬いことである。
竿受けは、木工技能師にお願いし、ケヤキ材を手造りで削りだしたものである。
さらに、石突きは、工作機械メーカーの友人に頼みステンレスを削り出したものである。
これをベースにして、後は自分で化粧巻きをしてもらう。ちなみに、素材は、糸(ワインディングスレッド、タコ糸、補修糸等)、革紐、籐、フィルム、和紙、布等、これはと思う素材を用いてドレスアップするのである。
宮嶋屋釣具店に置いたキッドセットは残り少ないが、最近、当工房製の「昇り竜」でドレスアップしたモノを数本置いた所、既に残りは2本のみとなってしまった。
キャプションに掲げた写真は、最近、当工房で仕上げたものである。もし欲しい方があれば、鱚介オリジナル工房のホームページから問い合わせしていただきたい。
サオ立て
投稿日:
執筆者:高澤鱚介