鱚介オリジナル工房

木工・木彫りの難しさ

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今日、午前8時から1時間だけ投げてきた。場所は、連日通っている大磯幼稚園下。投げ釣りマンの姿は全く無く、収獲は、置きサオでピンギス1尾のみ。落ち前の荒食いは本当に終ってしまったのか?いよいよ大磯の投げは、超遠投の季節を迎えたのだろうか。当分の間、双方を気にしながらの釣行となりそうだ。
置きザオで待ち釣りの場合、その間、お前は何をしてるのかと聞かれることがある。実は最近、私は、日向ぼっこで潮騒を聞きながら、サオ立てに使う木製の「受け」をナイフで削っている。手製のオリジナル竿立てを作り、来年あたり販売したいと、本気で考えている。手製だから、腕の技量が伴わないと見た目も悪く、巧くない。だから、試作を繰り返し腕を磨いているのである。今日も1個だけ削れた。
サオ立ての「受け」は、形や構造は単純である。しかし、これを作り出すには、かなり面倒くさい。まず、板材を買ってきて、形紙を使って線を描く。次に、糸鋸で大まかな形に切り取る。そして、切り取った木片をナイフを用いて削りだす。一番の難儀は、製品として絶えられる姿をナイフ1本で整える事だ。二又の一方をチョッと削りすぎてしまえば、もう片方を同じに揃えなければならない。この失敗を交互に繰り返せば、結果、削り過ぎでモノにならなくなってしまう。従って、大まかに整ったと思う所で終わっておき、最後に行う研磨に委ねる。また、使うナイフは、良く磨いで、材の逆目に勝てる切れ味にしなければならない。砥石を旨く使うことも、腕が伴わなければ出来ない。さらに、使う材だが、軟らかければ容易いが、割れたり、商品としての価値も下がる。黒檀や紫檀は硬すぎるし、価格も高く扱えない。ケヤキは安いが、硬すぎて歯が立たない。そこで私が選んだのは山桜。程よい硬さ、程よい木目、程よい粘りが魅力だ。だが、桜は、芝居や相撲の拍子木に使われるそうで、硬い部類の木であることに間違いない。このように、木を選ぶ知識も持たなければならない。幸いに、近所の釣り仲間に、こうした方面にとても熟知された、田中実さんと言う先達が居る。削り終わった「受け」には、カシュウやエポキシ等で塗装もしなければならない。こんなこと全てに渡って、この田中さんからご指導を得ている。職人技を教わるのも、今の私にやらなければならない事なのだ。果たして、今から技を会得できるかは判らないが、これまで試作したモノは一定の評価を得ていると思う。一本仕上げる度に、少しづつでも良いから上達出来ればと考えている。
この続きは、後日また、お話ししたい。

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