釣友から、カワハギ行きませんか!シロギス行きませんか!と誘われるものの、やっと空いた日が見つかると天候が崩れてしまい行きそこなっていた。
じりじりとしたそんな中、昨晩、急きょ決まったのが片瀬の萬司郎丸からのショート・キス。・・・過日、“キスとはこうして釣るんだ”といった見本を見せてくれた池田誠さんからの誘いだった。
支度だけは万全整っていた。今朝、5時に家を出て、船宿には20分で着く。・・実に近場だったんだ!ッと、今更ながら気が付いた!!。
池田さんが先に行って艫近くの良い席を予約していてくれたが、初めて行く船宿だったから、ルールみたいなものが良く分からなかった。
これからが船キスのシーズンだから、初めて来られる方も居よう。そんな方のために、自らがちょっと新鮮なうちに案内しておこう。
先ず、漁港入口の信号に従って曲がり、船宿の前に車を止めて受付をする。半日コースのシロギス船代4000円と駐車代300円を支払い、黄色い駐車券を受け取る。
車に乗り道なりに進むと、駐車番のおっさんが居て黄色い駐車カードを渡すと場所を指定してくれる。
そこで支度を整え、船宿に行って時間を待つ。7時30分の出船間際になると船が岸壁に横付けされ乗船する。クーラーには氷を入れてくれ、乗船後にエサはタダで配られる。
今時、こんな船宿があったのかと驚いた。時間は7時30分〜12時30分の5時間。・・早く終われるから帰宅して獲物をさばき夕飯に間に合う。
料金が4000円と格安で、氷は当たり前かもしれないがエサが使い放題というサービスには頭が下がる。また、船の乗り降りも楽。船から船を伝わって目的の船にたどり着くような危険なことはさせないから、年寄りや女性でも安心である。
この日、小生以外にも初めて来たという方2人に会ったが、こうした経営であればお客はどんどん来ること間違いなし!・・とみた。
さて、釣りの方だが、小生は相変わらずの下手くそ釣りで余裕綽々。ゆとりを持って、隣の2本竿を振る池田さんの釣りっぷりをじっくりと窺うこともできた。なにしろ、彼の交互に操る竿裁きは見事なもの、リズミカルというか間合いの取り方に無駄が無いのである。
結果は、彼が116尾、小生は頑張って38尾・・。この日の深さ(立ち)は25メートルと浅く、直感テンビンから伝わるアタリを十二分に楽しむことが出来た。
彼は何時もそうだが、釣った魚を持ち帰らない。・・で、全てを頂いてきてしまった。
お蔭様で、お隣、ご近所に配り義理を果たしてきたし、我が家の分だけでも70尾ほど・・。これを書いてる間も、女房は小出刃を持って格闘中である。
アンタはやらないのか? ・ううん、そう、小生は、うろこを取り、頭と腹わたを取ってきれいに洗うまでが仕事である。今、それが終わったので、あとは今日の釣りの余韻を楽しみながらこれを書いている。・・と云った次第である。
船キス 片瀬・萬司郎丸から
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執筆者:高澤鱚介