雪に見舞われ延期していた、シロギスの沖釣り大会を昨日行った。残念ながら、村越正海さんと常連の久保秀一さんが日程が取れず欠席したが、ほぼ11日のメンバー20名が参加した。船宿は名門平塚の「庄三郎丸」、船は17号船・後藤久船長だった。
この日小生は、昨年秋に横浜竿の「汐よし」さんに新調してもらったシロギス用和竿のサオ下ろしでもあった。出航前、用意したお神酒をサオに注ぎ、二拍二礼で安全と大漁祈願をしたのである。・・・薄曇の中、午前7時30分、平塚新港をイザ!出航!!
暫らくの間シロギス船が出されていなかったためか、後藤船長は過去の実績と勘を頼りに、平塚沖、大磯沖とポイントを掴みながらシロギスの姿を追った。それぞれの深さは16メートル〜34メートル迄で、以前のような深い50〜60メートル立ちまでには至らなかった。
しかし、今は水温が一番下がった時期でもあり全体的には苦戦が強いられた。・・でも、皆さんボヤキ声も出さず、じっくりとサオ先を睨んで頑張ったのである。
厳しい、釣れない、・・と云いながらも、釣る人は居るものだ・・。・・大艫で普段以上?の力を発揮したのは横浜から参加の段家輝さん。子供の頃から東京湾で鍛えられたタイ釣りの大ベテランであり、勿論、シロギス釣りにも秀でている御仁である。
彼のこの日の釣り方といえば、大艫の座を活かし、硬めのサオに20号オモリで遠投。・・サオを立てて構えた姿は、まるで投げ釣りスタイルそのもの。時折、タタキを加えながらサビくといった釣りを展開・・。
・・・それこそ、投げるたびに1尾づつ、或いは1荷づつ、まるで何かに取り付かれたように釣っていた。ライバルと思う村越さんや久保さんが居ないのを残念がっていたが、その分、独り占めをしたかのようだった。(笑)
同じ大艫に居た小生であるが、投げ釣りスタイルなら負けられないと同じような釣りをしてみたのだが、ここではそれは通じなかった。・・止む無くというか、すべも無く、我は我が釣りを!!と諦め、平常心に帰って普段どおりの釣りをしたのである。
また、丁寧に造られた新調の和サオは、まだ使いこなせては居ないが、とても使い勝手や喰い合わせが良く、中々の竿であると感じている。・・・結果もそれなりに伴ったと思っている。
ここまで云うと、この日は誰にも釣れたような雰囲気を与えてしまうかも知れない。しかし、そうはならないのが釣りの世界である。・・終わってみれば最少2尾という方も居り、一桁が6人も居たのである。誰にもチャンスはある筈なのだが、仕方ないことでもある・・・。
結果をご覧頂ければ、お分かりのように、この日の釣りは「天国と地獄」の様だったのかもしれない。上位10位まで掲げたが、この時期としては釣れたほうかもしれない。釣れなかった方には、もう少し暖かくなった頃、もう一度リベンジをお勧めしたいと思う。
大会成績
1位 段 家輝 55尾 2位 高見澤佑介 26尾 3位 山田義隆 21尾
4位 沢辺 学 21尾 5位 角田清志 21尾 6位 安達友彦 20尾
7位 藤井健一 19尾 8位 中野義和 16尾 9位 沢辺美雪 15尾
10位 石井邦道 15尾
大物・23センチ 山田義隆 外道・カサゴ 大 左間
大会終了後、表彰式を行い、誰にも喜ばれるお米(コシヒカリ)を中心とした賞品、皆さんから持ち寄ってもらった賞品を参加者全員が受け、無事この日を終了した。
大変にご協力を頂いた庄三郎丸の後藤勇社長さん、お手伝い頂いた皆さん、ありがとう御座いました。
シロギス 釣りほうだい会 !!
投稿日:
執筆者:高澤鱚介