今、来季用のハリを結んでいる。勿論、鱚介アブミだが、この針が完成するまでのことを考えると、よくぞここまで来たものかと感慨深い。
鱚介アブミの前身は「関東アブミ」、「東京アブミ」と言い、子供のころからキス釣りやハゼ釣りにこれを使っていた。しかし、本格的な投げ釣りに特化しつつある中で、このハリを何とか細地軽量に改良できないか?と老舗「はりよし」さんに提案を重ねてきた。・・そして10年前、やっと念願が叶い、先代の社長さんの理解もあって、また、おまけに小生の「鱚介」を冠に戴いた「鱚介アブミ」と言う名称で、全く新たなハリに生まれ変わったのである。・・・・そして、今や4号から6号まで、青焼き、茶焼き、黒焼、ケームラ、ケームラフッ素コート等々と多種類が製品化され、ファンも徐々にだが増えている。
実は今、冒頭に記したように枝バリを結んでいるのだが、新しい茶焼き6号を開封して驚いた! これまでには無かった「茶焼き」で、金と銀を混ぜたような美しい色合い、肌はすべすべ、刃先の鋭さは抜群!!なのである。・・暫く前に仕入れたのだが、今頃になってやっと分かったのである。
思わず、進化したこの「鱚介アブミ」に惚れてしまった。・・感激さえ覚えたのである。今季はもう使えないと思うが、新しい年、新しい季節に使えばきっと釣果も上がるような気がする。
多くの方は、今から来期に備えての仕掛け造りをすると思うが、是非、この「鱚介アブミの茶焼き6号」を使ってみて欲しいのである。工房からの宣伝とはなるが、そんなことを超えてお勧めしたいキス専用のハリなのである。