鱚介オリジナル工房

形状記憶合金アーム2

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 形状記憶合金「KIOKALLOY」のテンビンオモリ/アームを書いたところ、数名の方からご意見やご示唆を頂いた。・・多くは丸目と接続に関してであった。

 その後、試行錯誤しながら実釣用のテンビンオモリを試作し、実際に投げている。
 今迄の結果であるが、丸目、接続方法はほぼ解決したように思う。以下、少し紹介しておきたい。

 扱いにくい形状記憶合金(KIOKALLOY)には、どこかで割り切った加工が必要だ。

 何人かの方からあったご指摘のように、確かに、瞬間接着剤でのパイプ固定では、使用に伴う劣化による剥離、抜け、につながると思われる。

 そこで、テンビンオモリの場合には、全ての繋ぎはシングルスリーブ(パイプ管)に嵌め、カシめることが一番安全で確実であることを確かめた。
 ・・スリーブの材質(黄銅鉱)と形状記憶線(チタン)は相性が良いようである。

 さらに、カシめるとスリーブ表面に傷が出来るので、そこはステンレス用ハンダで薄くメッキし、さらに熱収縮ゴムでカバーすることにしたのである。

 もう一つは、アームを木部から出した、先に記した形のテンビンオモリだが、このアーム自体は上記と同じで良いのだが、木部との接着固定が最大の課題である。

 これには接着面を多くするため、挿し込む木部の肉厚を広げ、深くスリーブを嵌め込んで、そ部分にアロンアルファ「耐衝撃」を使うことで改善できそうである。ただ、長時間の使用には若干無理が生じそうでもあり、さらなる試行をしたいと思っている。

 一方、テンビンオモリとは異なった、テンビンへの応用である。例えば、当工房の「真打ち」であれば、曲げた先のアーム部分に形状記憶合金線を付けることは簡単である。
 しかし、こうした構造がL型アームと違って、本来のテンビンの役目をしてくれるか否かが疑問なのである。
 
  恐らく、船で使うのであればそれなりのテンビン効果があると思うのだが、直線テンビン系では、実釣に於いて有効か否かの答えが見つからず、今一、研究を続けねば答えは出せそうにない。

 今朝、平塚海岸で実釣してきた。今季初モノを2尾釣ったが、アタリは直線テンビン系とは明らかに異なった感じであった。
 まだ、遠投でもあり、キスの動きが弱いという事を差し置いても、アタリはブルブルッでも、ガクガクッでもなかった。グンッ、グイ〜ンとした、重たく、のったりとした弱いアタリだけだった。
 
 もしかして、これが形状記憶合金アームでの魚信かも知れない。・・でも、口に掛った針先は外れにくく、確実にハリ掛りするような感じも受けたのである。
 
 ・・・明日も、実釣で確かめたいと思っている。


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アーム基部もスリーブでカシめる

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完成

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