先に能登釣行を書いたが、これに対するアクセスは450件を超えた。なぜこうした多くのアクセスがあるのか、何に興味をもたれたのだろうか? ・・実は小生自身の投げ釣り人生は70年に近いが、あの「能登の荒波」を見たら決して竿は出さない。そこにシロギスが居ようとも、釣れるであろうとも思わない。 ・・・答えは、おそらく多くの方が同じようのに見られたからではなかろうか。
小生自身は過去に何回も、かほく市から珠洲金剛岬までを釣行してきたが、何回かは、こうした波を見て、決して投げることはしなかった。・・で、今回は・・? 地元釣友の案内が無い1日前は、やはり全く諦めていた。・・・しかし、朝の迎えに「今日は未だ波は残っているが十分釣れますよ!」とのこと・・。
能登里山街道を金沢方面に向かい、白尾ランプで下り、着いた先は大崎海岸だった。・・波は沖合から10段くらいで波口まで寄せている。 正直、仲間4人ともに、これで釣れるのか?と半信半疑だった。・・支度を終え、地元ベテラン釣り師:芦原邦一氏は早々に投げ始めた。・・・そして、すぐにも3点4点の連掛けである。・・それも型揃いであった。・・ただ、潮は早く、潮にそっての歩き釣りをしている。
我々は当然、遠投だとの思いを余儀なくされていたが、意外や意外、3色の手前で食う。荒波の中から確実に魚信が伝わるのである・・。確かに右流れの潮は強い。・・25号以下の錘しか持たなかった小生は、芦原氏から30号を借りての釣りであった。
太平洋側が主たる投げ釣り場の釣り師であれば、時折は荒れた海でも竿は出そうが、そうした釣り師であっても、こうした能登の荒波を見れば釣りを諦める。・・・もしかしたら、全国的にもそうなのかもしれない。以前の話だが、四国から来た投げ釣れ師が、相模湾に面した海岸のごく一般的な波を見て、こんな波では釣りにならない! ・・大会だからやらざるを得ないが・・・と言っているのを見聞したことがある。
この歳になっても、まだまだ投げ釣りの世界はわからないことだらけだ。・・一番は、何処の釣り場にも地元のベテラン釣り師が居るもので、こうした方たちと親しく交流し、広く釣り歩くことの大切さを、改めて教えられた釣行であった。