鱚介オリジナル工房

真打ち「鋭感一直」です

投稿日:

下から 軟、中、硬

11月25日のブログ記事にこんなことを書きました。【いま、投げ釣り用のテンビンを試作している。シンプルイズベストを追及する中で、これ以上シンプルで、しかも楽しめるテンビンは無いと思う。関西の釣友から、ヒョットしたアイデアが寄せられ、それをもとに何種類も、何十本も造り、仲間内に試用してもらった。実釣での結果、正直言ってバレが多く、扱いが難しい。ただ、そうした難しさはあってもアタリがこれまでと違った「凄さ」を感じる。キス釣りは”アタリ命”のベテランには絶対にいけると思う!! ・・・難しいところは、使う釣り人の技量で補ってもらえば良いと思っている。来春までには製品化したいと思って今準備中であるが、場合によっては、事前に試販が出来るかもしれない。】

これを書いた以降、海岸で会う釣友から、何時だ? 早く! 楽しみにしている!との声を掛けられていた。

そんなことから、既に製作に入っているものを事前販売することに・・・。先ず名称は釣友から出された幾つかの案をもとに、「真打ち」の改良型として「鋭感一直」と命名することに・・・。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

種類は、軟、中、硬の3種とし、長さはすべて同一規格の27㎝、軸部10㎝とアーム部17㎝を異口径スリーブでつないでいる。 スナップスイベルに付いたオモリが軸部を上下に自由移動する遊動構造で、止めはメタルビーズとした。

試作段階では当工房の「W‐スライドテンビン」と同じようなスライド部品を嵌めこんだが作成に手間取ることから、最軽量でのシンプル化を目指し、構造的にも機能的にも同じ効果を持てる簡易な構造としたのである。

皆さん多くの心配は、多分、直線天秤で仕掛け絡みは無いのか?だと思う。・・が、これまでの同じ線径を使った「真打ち」でも絡みが無かったように、この「鋭感一直」では軸とアームの線径に差を付け、言うなれば、アームを軟らかくすることで投げた後の空中でオモリが基点となってアームが反り返り、絡まりにくいのである。ただし、軽いオモリやチョイ投げでは、そうした絡みは生じ易い。

そんなことから、更にそうした状況下でも使えるような、アームの軟らかい線径を用いること、形状記憶合金を使ったものなども意識し、今既にそうした試作品を持って、平塚海岸のキス釣りを試している。

3種類の規格と使用に当たっての標準的な能力は以下の通り。

軟 ⇒ 軸径1.0㎜ アーム径0.8㎜ 枝バリ3本程度で3色くらいまで

中 ⇒ 軸径1.1㎜ アーム径0.9㎜ 枝バリ5本程度で5色くらいまで

硬 ⇒ 軸径1.2㎜ アーム径1.0㎜ 多点バリ 遠投用

価格は、2本入りで800円

ご用命は鱚介オリジナル工房のホームページのメールアドレスから・・。また、小田原市酒匂の宮嶋屋釣具店にても近々販売予定です。

Loading





-鱚介オリジナル工房

執筆者:

関連記事

軽量 「SMAB・L型」 テンビン

「SMAB・L型」 終盤を迎えた投げキスだが、今シーズン最後となる形状記憶合金製のテンビンを造ってみた。 テンビン「真打ち」のアーム部分の角度は、軸に対しほぼ50度角であるが、このふり幅を如何に90度角までとするかが課題でああった。  実は先日、元シマノのインストラクター横山武さんと色々話したのだが、「曲げ部分を強化し軸の長さをアーム長とほぼ同一としたL字型テンビンとする」ことで、基本的な方向が見えてきた。既に、横山氏は自作のステンレス製のモノを持っており、浮きの速い発砲オモリとともに頂い…

Loading

段違いスリーブ!一歩前進!!

段違いスリーブ 鱚介オリジナル工房が目指すテンビンの究極は、アーム側のステンレス線がテーパー状になったものである。 単独のテンビンでも、テンビンオモリであっても、例えば、アームの基部線径が1.2ミリで、先端にかけて0.7ミリほどに徐々に細くなったような形状にしたいのである。 しかしながら、このテーパー状になったステンレス線素材を入手することは絶無に近い。数年前から関係筋に当たっているが、そうしたものの需要は無く、現存したものは無いと言う。 ならば、製作できるかと問えば「出来ないことは無いが…

Loading

「有限100掛け」完成・・予約発売へ!!

「有限100掛け」 「無限バリ」とか「無限仕掛け」とは、ラインとハリが有れば、あるだけ連続して結ぶことが出来ることを意味して名付けたのだと思う。誰が言い出したのかは知らないし、或いは何処かのメーカーの登録商標かも知れないが、・・・でも、とても良いネーミングである。  新しい商品のネーミングはとても大事なのだが、正直言って「名が体を成す」ような名付けはとても難しい。自分の子に命名をする時と同じくらい緊張もする。 その名称が時には名前負けしたり、誇大過ぎたり、機能が伴わなかったり、或いは、真似…

Loading

海荒れてテンビン造りに専念す

今朝も4時起きで海に出かけたのだが、ウネリと濁りで即退散してきた。実はこのところ「スピードデルナー/半ぶら」に気を取られていたが、何故か今年は「「真打ち-アグレ」に人気が出ている。直線系のテンビン「真 …

Loading

「真打ち‐SMAB」を予約発売

「真打ち‐SMAB」 テンビン「真打ち」に高強度、耐食性に優れたニッケル・チタンの形状記憶合金「KIOKALLOY」をアーム部分に用いた、新たな「SMAB」が加わりました。 ウッドガン「SMABS」の弟分で Shape Memory Alloy Balanceの頭を取って名付けました。 形状記憶合金を用いたテンビンは既にその素晴らしい特性が認められ、多くのベテランの方から注目されています。 この新しい「真打ち‐SMAB」=「真打ち‐スマブ」は、最初のアタリは柔らかく、掛かったハリが硬い口か…

Loading

2025年3月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

アーカイブ