新しいテンビン「鋭感一直」の発売に対し、横山武名人からお褒めの言葉を頂いたり、ブログにも紹介いただいた。また、既に数人の方からも注文を受けている。この「鋭感一直」のことについて色々取り留めのない文を書いているが、ここに少し紹介させていただくことに・・・、良かったらで結構、お読みください!!
テンビンの善し悪しは釣りの楽しさや釣果にも大きく左右します。テンビンにとっての命は、先ずは「絡まない」が鉄則で、次は「アタリが確実に取れて楽しめる」ことだと思います。当工房は2004年創設以来16年間、鋭意、投げキス専用のテンビン造りを手掛け、幾つもの逸品を生み多くの投げ釣りファンから愛用されています。
そうした中、テンビンの新作は「真打ち」をもって終了すると一旦は宣言したものの、以降も改良が必然となり、その後「真打ち-アグレ」を生み、更にこの度、根本から発想を変えた新しい直線テンビン「鋭感一直」を完成させました。
この「鋭感一直」は、真打ちの「くの字」形状部分を無くし、線径の異なったステンレス線2本を異口径スリーブで縦に繋げた「一直線状」のテンビンで、スナップスイベルに付いたオモリが軸部分を遊動する構造です。
直線にしたら絡まないのか?が疑問と思われますが、これは「軸」と「アーム」の線径に差を付ける、すなわちアーム側の線径を細くすることによって、投げた後の空中や沈んでいく海中で、アームが反ることによって絡みを防止します。
また、「真打ち」のマイナー部分である「アタリ外れ感」を助長するような形状ですが、突き詰めると「真打ち」で感じたアタリを“更に強く確実に捉えたい”と云った要求を満足させてくれます。
結論を言えば、この「鋭感一直」は「キスのアタリを最大限感じさせてくれる」楽しみと、釣り人には「バレを如何に解決できるかの課題を投げかける」そんな難しさを持ったテンビンだと言えるのかも知れません。
同時に使う方に対しては、これまでのテンビンに対する観念を大きく変えて戴かねばならないと思います。そうした意味からも、特にベテランキャスターやプロ級キャスターにお勧めしたいテンビンでもあります。
「鋭感一直」テンビンの規格等
使用針金 SUS304H
軸 (上側) 径1.0~1.2㎜ 長さ10㎝
アーム(下側) 径0.8~1.0㎜ 長さ17㎝
全長27㎝
上下の繋ぎ「異口径スリーブ:1008 1210」/抜け防止構造
フック等 UGセフティスナップ付きローリングスイベル
ズレ止め メタルビーズ4~6号
規格と使用に当たっての標準的能力(参考・目安)
・軟⇒軸径1.0㎜ アーム径0.8㎜ オモリ23号、3色~、3本バリ
・中⇒軸径1.1㎜ アーム径0.9㎜ オモリ27号、5色~、7本バリ
・硬⇒軸径1.0㎜ アーム径0.8㎜ オモリ30号、6色~、好み
これら規格は、さらなる進化を加えることを考えており、今後予告なしに改良することをがあります。