投げ釣り釣行記

厳寒の狩野川放水路・口野

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予定通り沼津市の狩野川放水路・口野に行ってみた。午前6時平塚発。今日のメンバーは昨日と同じ、山口茂さんと船見義雄さんである。釣り場で静岡投友会の佐野光則さんと落ち合う予定だ。昨晩からの冷え込みで箱根路は路面が白く凍り、温度計は−5℃を示している。愛車ボルボV70は四輪駆動だが、スタッドレスタイヤは装備していない。安全運転で無事峠を越え、三島市を抜け口野に向かう。最後のンネルを抜けた正面が静浦湾の最奥に位置する、狩野川放水口である。淡島方向に向けた左岸の沿道にある駐車場に、佐野さんの車を見つける。遠方に既に投げている姿もあった。皆、寒さに耐えられる防寒着に身を固め、釣り場に向かう。
釣り場は、沿道沿いにくっ付くような小さな船着場と、少し離れた先の小さな石積み突堤である。船着き場で、佐野さんは3投したが、釣れたのはメゴチだけだと云う。私もそこで支度を整え、一投してみた。最初は、持ちサオで待ったがダメ。ゆっくりとサビくが、矢張りダメ。第一、冷たくてサオが持てないくらい寒いのである。だが、温かい海面からは盛んにモヤが立ち上り、幽玄な世界をかもし出している。以前、こんな状態の中で数尾を釣ったことがある。暫くそこで粘ったが、見れたのは船見さんのサオを絞った、大きなハコフグだけだった。
見切りをつけて、山口さんが一人サオを振る石積み突堤に行って見た。矢張り、ここもまだ釣れないようだ。突堤先端から、久しぶりに入手できた東京スナメ(関西方面で言うチロリ)と、ジャリメの一匹付けで誘ってみることにした。5色に投げる。何と、落ち込みが止らない。オモリが着底するまで、1色近くも出たではないか。糸は70度位もの急角度で落ち込んでいる。水中のイトフケを取り、待つ。ゆっくりと少しだけサビいて見る。もぞ、もぞっとしたアタリを感じる。サビきを止めてチョッとだけ待ってみた。次のアタリは強烈だった。アタリ方と引いたときの重さから、かなりの大きさを感じる。重いリーリングと、急角度に張る糸の先に現れたのは・・・残念ながら・・極端に大きくは無かった。しかし、20センチオーバーがダブルで付いているではないか。やったぜ!!おもむろに引き上げ、山口さんに記念写真を撮ってもらう。これだけで、わざわざ口野まで来た甲斐があったと、内心ほくそ笑んでしまった。
続いて、山口さんにも同型が来た。かなり強烈なアタリだったようで、彼もまた、それだけで大満足したようである。まだ船着き堤防に頑張る二人を呼ぶ。
だが、それからというもの、暫くはシロギスの顔が見られない。くるのは、型の良いメゴチか、ピンギスがポチポチといった程度となってしまった。ツイ鼻先を、何度も往復する2艘引きのシラス船が邪魔しているのである。
船が去り、陽も上がり、やっと穏やかな海になってきた。そこに突然きたのが佐野さんの二連。23センチは有ろう。彼の口から出た言葉は、これで、もう帰っても良いわ!!  だって。
落ち着かないのは、何時も、イの一番で釣る船見さん。今日は置いてきぼりを食らっている。そんな中、遂に船見さんにも強いアタリ。・・残念ながら、20センチを超える良型のメゴチだった。思わず言ってしまった。それ捨てないで!我が家の台所事情は厳しいんだから・・んんん??・・そう、メゴチは高級魚なのだ。こんな日には大事に持ち帰り、天ぷらの種にしたいのだ。
気が付くと、時計は正午を回っていた。大して釣れなかったのだが、何故かずっと釣れるような予感と云うか、期待と云うかの緊張感が、時間を忘れさせていたようだ。
それぞれが、釣れなかった理由を心に問うている。そして、お互いの疑問符を語り合いながら・・今日の釣りを終わった。

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