思い・雑感・・あるまま

感  性

投稿日:

画像(163x180)・拡大画像(436x479)

野アザミとミツバチ

これまでの日記(ブログ)を読み返してみた。何とつまらぬ事を書いているのだろう、よくもこんなことまで公開したものだと恥ずかしく思うものもある。
だが、こんな中に私の「感性」から?と思われる一つの表現があることに気が付いた。
それは、幾つかの写真に表現されている植物。特に花。それも自然に咲く花、更に云えば浜辺の草花である。
二宮の浜辺に育った子供時代、野山に遊ぶことよりも、海で釣りをし、浜辺の植物と親しんだ事をよく覚えている。
春には、ハマエンドウの紫花が群れをなし、梅雨の頃には露に濡れたピンクのハマヒルガオが絨毯を広げる。少し小高いところには、白く、芯が真黄色なノバラが咲き始める。
太陽光線が強くなると同時に、強力な匂いを持った漢方薬となるハマゴウが枝を広げ始め、そのすぐ後ろには、美しくもないトベラの花が太陽光線を見つけるように、松の葉先を掻き分けるように顔を出す。その頃ともなると、松林にもぐり込み、ショウロ(松露)やハツタケ(初茸)等のキノコを探したものだ。吸い物に浮かべた松露の、何にも代えがたいその香りは今でも覚えている。
初夏になれば、コウボウ麦が荒々しい穂をもたげ、ツバナが一斉に穂をもたげる。ツバナの穂を抜き口に含むと、少しだけ甘く、砂の匂いすらする。秋、マルバグミの実を含むと、口いっぱいに渋みが広がる。
そして冬、木で熟成した干からびた野ぶどうの実が甘酸っぱっく口を誘う。・・・・・こうした一年のサイクルの中、何時も傍にいた虫や小鳥と競争をしていたことも思い出す。
今はもうすっかり無くなってしまった。だが最近、少しづつではあるが、回復の兆しが感じられるようになってきた。よくよく注意すると、自然形で残された浜辺には、季節の移り変わりにあわせ、懐かしい草花がその姿を現しつつあるようだ。多分、私が撮った写真は、その回復しつつ「ある姿」を、育った環境からの感性で捉えることが出来たのかもしれない。
多くの浜辺に自然が回復し、多くの子供たちに私と同じような感性が育ってくれたら・・そんなふうに思う。





-思い・雑感・・あるまま

執筆者:

関連記事

50年過ぎしふるさと訪ねけり

青春時代を過ごした故郷の二宮を50年振りに歩いてきた。静かな川匂神社、世話になった友人後藤宅、バイトしたバラ農家吉澤さん、ザル菊で有名な同期生善波君などなど・・。もの寂しさもあったが、懐かしく、嬉しい …

Loading

ヒザ痛・・治ったみたい??

 一年間続いた膝の痛みが、たった1本の注射で、その瞬間から止まっている。10日過ぎた今日も治まっている。・・・本当に治ったのだろうか? いや、信じられない。これで治ったのなら、正に奇跡であると思う!!  何故なら、治った! 完治した!と言う確証が得られないのだ。・・これまでの治療過程で時には痛みが薄らぎ、治ったのか? もう少しの我慢だ!・・そんな期待を持たされたことが何度もあった。 ・・でも、その全ては裏切られ、それ以上に痛みが増す!そうしたことがぶり返されてきたからなのだ。・・・だから、…

Loading

やっと、16℃台に!!

香り高きライラックの花が!! 何故か遅咲きだったソメイヨシノの花も散り、街中にもやっと春の花が盛りを迎えた。・・・入り口に咲き始めたリラ(ライラック)の花は、甘く優しい香りを漂わせている。 日々、海水温をチェックしているが、ずっと長い間15℃を越えられなかった水温が、ここ3日ほど前から16℃台に突入した。前回書いた3月28日の12℃から、4℃も上昇したのである。  低水温下であっても深場の国府津、小八幡海岸などでは顔を見せる程度であったが、ここ数日は、前川海岸を始め浅場でも少しづつ釣れ始め…

Loading

新システム移行にあたって

長年使い慣れた旧ブログシステムからの移行は、小生にとっては少し苦痛である。しかし、時代の流れから、歳を理由に落ちこぼれることの方がもっと情けない。・・・こんなことから、多くの方の支援を頂きながらやっと …

Loading

今、思うこと・・3

烏帽子岩の前はシロギスの豊漁!! 昨日、茅ヶ崎の沖右エ門丸からシロギスを狙って行ってきた。結果は、15〜23センチを73尾ゲット。お付き合い頂いた池田誠さんは、この道のトップに通じる方で、この日も喰い渋る中、実に140数尾をゲットしたから驚きである。  小生は投げ釣りマンの心情として、沖で沢山釣られてしまうことに不快を感じる一人ではあるが、船釣りには船釣りマンの世界がある。・・それこそ、道具立てからエサ付け、サビき方、乗せ方、取り込み等の一連の所作に万全で、一部の隙をも見せず心血を注ぐ釣り…

Loading

2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

アーカイブ