11月30日、恒例の湘南・鱚酔会主催「08年秋鱚酔会」のチャンピョン大会を開催した。会員は「飲めること、投げ釣りを愛することができる。」の条件を持って20年前に結成した会である。小生と清水英夫氏が代表幹事を務め、和田成都司、鈴木昇、二宮秋雄の諸氏が幹事となり、この5人で構成する幹事会が全てを決め運営する。
今年の大会開場は大磯海岸。場所は、漁港を挟んで東側の通称「東浜」と西側の「こゆるぎの浜」。どちらで釣るかは選手の自由である。午前6時30分、総勢44名で競技を開始した。
勝敗は数釣りとし、2部制で行う。前半の3時間を予選とし、上位9人が新たな数釣りへの決勝に進める。また、選外は10位を目指し、後半の2時間にかけるのである。
大会には、遠く北陸から宮本幹治さん等「石川鱚酔会」のメンバー7名が参加。また、この鱚酔会には釣り界で名を成すメンバーも多く、因みに、今や世界の釣りをリードする村越正海さん、G杯4度優勝の力石一穂さん、ジャパンカップ3連勝の山本修さん、報知名人戦を制した北陸の西向正幸さん、国際キャスティング大会出場の長島吉孝さん等であるが、その他、大きな大会での優勝者や隼優勝者、投げ釣り界をリードする方達ばかりである。
この日の喰いは厳しかった。低気圧の残したウネリと濁り、それに低水温への変化が原因だろう。前半トップを征したのは、大小11尾を釣った鈴木正俊さん。決勝戦進出ギリギリ9位に滑り込んだのは4尾同数の宮本幹治さん。年長の差でパスという危い進出であった。
そして、後半の決勝戦。多くは、予選トップの鈴木さんが釣った「こゆるぎの浜」・・大磯中学校下に陣取った。・・しかし、ここも喰いは良くない。ほぼ、3色付近で群れに当たったものが、1尾、2尾と釣れる程度だ。また、その群れを捉え、丁寧に、慎重に集中して攻める者。皆、楽しみながら、歓談しながらの釣りではあるが、・・しかし、竿を持つ手、アタリを逃すまいと神経を集中する姿は、流石と言う他ない。
そんな中、優勝の栄についたのは、今、どんな釣りにも挑戦し、自らの技量を高めつつ、しかも、釣り人は愚か、釣りを知らない人にまで広く影響力を与える村越正海さん。・・そう、その人であった。
正に、投げ釣りしかやらない投げ釣りマンを相手に、自らの投げ釣りの技を披露したのだと言って過言ではない。平塚西海岸の「ゆうちゃん」に設けた懇親会場で、「投げ釣りマンよ!もっと頑張ってください!!」・・と言った彼・・。・・決して奢って云った言葉では無いのだが、心にグサッと響く・・、まさに、投げ釣り界の発展と励ましの言葉と受け止めたい。
余談
小生だが、前半は東浜に入って1尾の貧果。決勝ラウンドは痛めた足を労るため棄権した。良い機会と、こゆるぎの浜に見学し、傍らこのブログ用の写真を撮る。しかし、出来上がって見た写真も芳しくない。悪い時は何かにつけ上手くいかないものだ。・・と、つくづく思う。
ところで、鱚酔会に参加したい。湘南・鱚酔会に入会したい。・・と言う方がたくさん居る。しかし、心が通じる者の集まりで、運営には規約も会費もない。会場も限られる・・そんなことから、新たな方を会員として迎えられないのが現状なのだ・・。
こうした中、今、幾つかの、こうした会が創られつつある。聞き知った所、今回参加した北陸の石川鱚酔会、横浜の横浜鱚酔会、四国高知の土佐鱚酔会・・中味はそれぞれ自由と言うことのようだ。・・願わくば、これらが発展し更に横に繋がっていくことが出来ればと、・・これは小生にとっての夢でもある。
だからこそ、今ある湘南・鱚酔会の会員諸氏は、さらに自らを磨き、この会を大事にしていって欲しいと思う。・・
08 秋 鱚酔会
投稿日:
執筆者:高澤鱚介