今も現場では「ゴロタ石」の除去作業が大規模に行われている。懸るミス工事の問題が、何故もこれほど迄に大ごとになってしまったのか?との驚きと、訴えたその責任の重さを感じている。
この問題を知った時、小生は居たたまれずに「海の環境を守りたいが為」の立場からすぐにブログ上に提起し、併せて関係機関に抗議し改善を求めてきたのである。
そんな中、後から知ったのだが、この海岸埋め立て事業が信じられないような公共事業であったと言うことが分かった。
それは、神奈川県県土整備局が行っている「養浜事業」であったからだ。そもそも「養浜」とは「 浸食された海岸あるいは利用要請のある海岸に、人工的に砂を供給して海浜の造成を行うこと。(ウィキペディア)」である。
当地がその対象として事業化されたことは有難いことである。しかしながら、美しい砂浜を同等の「砂」を使わずに、大量のゴロタ石が混じった土砂(泥土)で行っていたのだ。
そもそも、石、砂、泥などは地質学的に明らかに区分されている。・・にも拘らず、県は適切な指導監督もせずに、業者任せで、河川の浚渫残土をそのまま「養浜材」としたのだ。今、県はあわててゴロタ石の撤去を業者に指示し行っているが、依然としてドロは残されたままだ。
この事実を皆さんはどのように感じられるだろうか・・。聞くところ、茅ヶ崎海岸で、もっと大規模な養浜が行われているという。果たして、どういった材で、どのような工事を行っているのだろうか。
重複するが、もう何日もの間、4〜5台の重機を投入し、網目の付いたバケットでゴロタ石を取り除く工事を行っている。
先日の神奈川新聞には、「養浜事業で業者ミス」「費用は業者の責任で対応してもらう。」とある。
素人目だが、恐らく当初予算と同等な負担がかかるだろう。今、立ち入り禁止の看板が立ちロープが張られた現場では、業者が一心に「キセラレテシマッタ様な汚名?」を挽回するかのように作業を続けている。
本当にこの記事のような形で決着がなされるのであろうか?と思うと、ついつい業者側の身に立ってしまい、ここに叩くキーボードの指が怒りに震えてしまう。
平塚海岸 美しい砂浜を土石で埋め立て−6
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執筆者:高澤鱚介