1月4日、サラリーマンに戻ったみたいに、小生も今日から仕事始めである。
我が職場には、スーツもネクタイも付けず、鞄も持たず、混んだ電車にも乗らないで行ける。おまけに嫌な上司に会うことすら無い・・。また、我が職場は、白砂青松の中、澄んだ空気と水平線まで広がる青い水面に囲まれ、穏やかな渚に立って無心にサオを振る。
そして給料こそ出ないが、現物支給で新鮮な糧が与えられる。・・・我が職場とは、何時も、そんな素晴らしい環境の中にあるのである。
実は、ホームの平塚海岸での初釣りは既に昨日済んでおり、デコってしまった為に言い難かったのである。・・でも、昨日はお神酒を捧げ、今年1年の豊漁を祈願したのだから、いきなり殺生したのでは神様に申し訳ないから・・・と、そんな言い訳をすればそれで済む・・。
従って、今日が初釣りであり、仕事始めなのである。・・・して、そんな記念すべき今日、何と3尾をゲットしてしまった。小さかったが、正真正銘の「湘南銀ギス」であった。
今、この期となって、湘南から西湘の砂浜でキスの顔は見られないと聞く。だが、我がホームでは、未だに時折だがヒネ混りで小ギスが釣れている。
沢山は無理だが、一人2〜3尾も釣れば、仲間数人分の釣果が集まったバケツの中は賑やかである。
最近、すっかり穴場的な存在になってしまったようで、チョットした情報で見慣れぬ釣り人が多く来るようになった。・・・でも、“誇張された情報”で集まってきた釣り人は皆、大して釣れもしない現実に怪訝そうな顔をして引き上げる。
今は、釣りが出来ること、ひょっとしてキス1尾の顔が見られれば満足!!・・そんな常連が、苦労しながら何匹かを釣るのであって、ここが難しい釣り場であることを知り、慣れないと中々キスの顔を見ることは出来ない・・。
一言で云ってしまうと、スポーツ新聞などの誇張された記事を読んで来るような方には、かなり難しいと言って過言では無いだろう。
でも、1尾の顔を見る難しさを知り、それを乗り越えたいと言うタフガイなら、是非来てみてほしい。・・必ず満足できる筈である。
暮れから、今日まで、ここ平塚海岸テトラ群前では、大小混りで、良い人で4〜5尾・・。今、静かな日が続いており、水温も17度台で保たれていると言う。今しばらくは期待できそうである。
初出勤、初釣り・・・!
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執筆者:高澤鱚介