テンビン・・「真打ち」のこと(3)

投稿日:

 さて、いよいよテンビン「真打ち」が出来るまでを順を追って紹介しよう。 ただし、これはあくまでも、釣り人自らが楽しむ延長上のものであることをご理解頂きたいし、テンビン造りとは“これほど手が掛かる面倒の中から生まれるのだ”・・と云うことを知っていただきたいからでもある。 なお、当工房での作業は、概ね100本を一連の単位として行っている。1 先ずは、必要とするステンレス・ワイヤーを規定の長さにカットする。2 ワイヤーに付着している油(マシンオイル)を湯に浸し、洗剤で洗い落す。3 水分を拭き取って乾かす。4 ワイヤー上部を軸部とし、端末を、クルックリン具を用いて丸目を作る。5 ヤットコを使って丸目を調整する。6 長い方のスリーブを反対側のアーム部分から通す。7 軸とアームの基部となる定位置にスリーブを止め、ハンドプレッサーで借り止めする。8 パイプ折り曲げ冶具にアーム部分を嵌め、ヤットコで掴みながら規定の角度で「くの字」に曲げる。9 アームをパイプから取り出し「くの字」の角度を一定角になるように調整する。10 次はハンダ付けである。丸目部分と「くの字」に曲げたスリーブ内側の2か所をハンダ付けし固定強化する。11 フラックスを湯で洗い流す。12 水分を拭き取って乾かす。13 金属ビーズ→フック付きスイベル→金属ビーズ→短いスリーブの順に嵌め込む。14 アームの端末をクルックリン具を用いて丸目を作る。15 丸目を整える。16 軸の丸目とアームの丸目が平行になるように調整する。17 短いスリーブを所定の位置にハンドプレッサーで借り止めする。18 次はハンダ付けである。アームの丸目とスリーブ内側をハンダ付けし固定する。19 フラックスを湯で洗い流す。20 水分を拭き取って乾かす。21 仕上げである。あらかじめ切っておいた熱収縮ゴムを「くの字部分」と「オモリ止め部分」のスリーブに被せる22 コテライザーで熱収縮ゴムを熱し収縮させる。 以上で完成である。 *ちなみに、金属ビーズが無ければプラビーズなどでも良いし、熱収縮ゴムを用いなくとも良い。・・・ただし、当工房の製品は長い研究からの完成品であり、異なった部材、違った規格では、微妙に使用感が異なるであろうことを加えておきたい。

Loading





-未分類

執筆者:

関連記事

no image

今しばら〜く・・休憩?

 大事な後輩を亡くし、何かしたいと言う気になれないで居る。普通であれば釣りに行けば気も晴れるのだが・・・。    ・・今はその気すら起こらない。  勿論、行きたいところは山ほどある。・・だが、体がそれを拒むのである。メンタル面での病気ではないと思うので、そのうちに回復するだろう・・。 こんなつまらぬ事でも、書けば少しは気が晴れる。今週半ばにはどこかで竿を出したい・・。  来週末は、幹事役で準備中の高校時代の同期会が箱根湯本である。宿泊で大いに語り、飲めそうだ。   さらに、11月は4日から6日まで徳…

Loading

no image

1.2?軸アームにも「接ぎ穂」が!!

 新しく造った異口径スリーブを使ったテンビンオモリのアーム替えが綺麗に仕上がるようになった。 特に、これまで難しかったダイワ・トップガン、景山・Tg18の1.2?アーム軸にも、これからは「形状記憶合金:SMAB」や、0.7?径の細軸を「接ぎ穂」することが可能となったことは大きい。 今、多くのトーナメンターが、タングステン・シンカーの軸やアームを7〜12?と短く改造しているが、「異口径スリーブ」の出現によって更に抵抗力を減じ進化した、個性ある「自分だけのテンビンオモリ=マイ・シンカー」へと改造が可能と…

Loading

吉佐美大浜で20?オーバーが4連で!!

ころも付きですが・・・ 久し振りに伊豆半島を一周し晩秋のキスを探ってきた。  先ずは、東伊豆の河津海岸、波は穏やかで濁りも無かったが、釣れたのは中央部で小ギス(13?)が数尾だった。以前、11月の半ばに20?級を沢山釣ったことがあり、これからも攻めて見る価値はありそうだ。 次は、外浦、湾の右手で数投したが、ここも同じように小ギスが数尾のみだった。 続いて南伊豆の田牛海岸に行って見たが、以前のように砂が付いておらず、浜に下りずに諦めた。・・田牛に行く前、吉佐美大浜が静かで、サーファーが居なか…

Loading

no image

竿の破損と保険・・

 過日、伊豆の下田湾福浦堤防に釣行したとき、強風下の中で大事にしていた竿を破損してしまった。 単に、負荷を超えて折れてしまったと言うメーカー側の要因によるものでは無く、明らかに自己責任によるものだった。 言い訳をするならば、強風下の中で投げた瞬間、突風にあおられコントロールできなかったと言うことである。堤防を囲むコンクリート壁に触れ?床に叩きつけてしまった?のである。以前、竿の構造上の欠陥で何回か折ったことはあるが、こうしたミスで折ってしまったのは初めてである。 竿は、昨年秋に購入した「プロキャスタ…

Loading

no image

ウキ造り 第2弾

 去る12日、造ったウキを持って川奈堤防に行ってきた。結果は前回の16尾を超え、25尾と、一段と伸びた。 造ったウキの効力は、二つの使い方と言うか、全く異なった結果だった。 一つは、投げた先で浮きの先端が小さく、色も悪く、見立たずで、使いにくいことだった。そこで、思いついたのが、オモリを軽くしての「寢ウキ」だった。 横に寝たウキは大きくはっきりわかる。・・・魚がエサを悪戯したり、掛ったりすると、ウキ全体が飛び上がるように立ち上がり、ハリ掛りした時にはウキ全体が沈み込むのであった。 実は25尾の多くは…

Loading

2026年9月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

アーカイブ