シーズン明けの準備、汚れたエサ箱を丁寧に洗いニスを掛け、リニューアルした。
長らく投げ釣りをしてきたが、同時に、実に多くのエサ箱も消費してきた。こんな中で一番気に入り、これぞ他には無い最良の「小出し用エサ箱」だと思っているのがこれである。作は、既に廃業してしまった浜松のキャバリア工房、菅谷実さんのもの。木工技術に長けた氏はキス釣りの方も大ベテランである。・・・ご自分の工房を立ち上げ、長い投げ釣り生活から得た実戦的なクーラー用の中箱を多く作られていた。投げ釣りマンとしてもこれを持てるのが夢!・・そんな風評も聞こえ、全国に多くのフアンが居たのを覚えている。

小出し用エサ箱
私自身も氏のファンで、いくつもの中箱を造って頂いたが、この中で一番のお宝が写真の「小出し用エサ箱」である。自分にとって、これ以上に優れたエサ箱は今後とも見つからないだろう。
一番の特徴は、エサ箱の底部分は2室に分けられ、上段に左右に移動できる小さな小箱が付いている。・・・木粉を入れ使いかけの切れたエサが置ける。・・・それと、作りが実に丁寧で、板の組み合わせ、エサ虫の逃げ出し防止、密閉性、クーラーへのはめ込み式取り付けなど不足するものは何もない。・・・・保管用のエサ箱本体とともに、実に精密で手の込んだ作品なのである。
・・・・もう、新しいのを持つことは出来ない。・・投げ釣り人生もそろそろ・・、・手入れさえ怠らなければ生涯付き合ってくれる筈である!!