ここ数日、何故か忙しい日が続いている。竿も出せずで少しいらつくが、釣れてないよ!・・の情報にほっとはしている? そうした中、時間の空いた折にはちょこちょこと工房でテンビン造りをしている。
つい先日は「真打ー黒」を造り、今は「真打―赤」を手掛けている。数はともに200本ほどだが、ヤットコを持つ手の平はマメだらけである。
最近、多くの投げマンが当工房の商品を模倣しているようだが、その出来合いが何時も気になっている。因みに、当工房でこの「真打」を造ると、実に17工程もかかるのである。
造る手順などは公開するなと友人らから注意も受けるが、そこら辺はあまり気にはならない。どうせ真似るなら、しっかりと良いものを造ってほしい。・・・そんなことで、今更と言えるかもしれないが、以下に工程を手順に書いておくのでどうぞ参考に!!
①企画した線径を既定の長さにカットする ②油を取るために洗浄する ③軸側をクルックリングで2mm径に丸目る ④接続部を水平に調整する ⑤ストレートのパイプスリーブを嵌め込む ⑥曲げジグで「くの字」の定型に曲げる ⑦アーム側からメタルビーズ、スナップスイベル、メタルビーズ、5mmスリーブを差し込む ⑧5mmスリーブを定位置に合わせてカシメて固定する ⑨軸側の丸目をハンダで固定する ⑩5mmスリーブをハンダで固定する ⑪ハンダした部分のフラックスを洗い流す ⑫カシメた5mmスリーブに用意した熱収縮ゴムを嵌める ⑬熱収縮ゴムを熱風処理する ⑭アーム側の端末をクルックリングで1.5mm径に半丸めする ⑮丸めた部分を水平に調整する ⑯ハンダで固定する ⑰ハンダした部分のフラックスを洗い流す・・以上で完成・・
まあ、以上のような手順でやるのだが、皆さんは造っても数本だろうが、工房では200本くらいの単位で造る。・・だから、それこそ1本1本を手を代えながらの作業で、その手数にすれば3000回も繰り返すのである。・・だから何だ!!・・そう、大したことではない・・。が、でも、時々は、もう止めようか??‥などと思うのである。