鱚介オリジナル工房

テンビン「真打ち」・・のこと(2)

投稿日:

画像(180x135)・拡大画像(480x360)

道具(左から?〜?)

 モノを作るには、まず、使う道具(冶具)をきっちりと整えること、そして適切な材料、部材を揃えることである。残るのは職人的腕前であるが、兎も角、数をこなして経験を重ねることだろう。
 小生はまだ職人の域には及びもしないが、諦めずに最後までやり遂げようとする頑固さは持っている。これを繰り返すうちに、自分なりに納得できる確率が高まっていることは事実である。
 
 そこで、今回は小生が使っている道具(冶具)と材料、部材について紹介しよう。(自製の場合、道具、材料は手に入るもので良く、代用は可能であることを付け加えておきたい。)

1 道具(冶具)を整える。
 ? カッターペンチ
 硬質ステンレス線を(重ね)切りできるものを選び、ドイツのKNIPEX社製のR83を使っている。両刃で、ピアノ線の3.6ミリまで水平切りが出来る優れモノである。
 ? ニッパ
 熱収縮パイプを水平にカットできるフジ矢製のプロテックニッパ超硬刃付150?サイズを使っている。
 ? クルックリン具(丸目冶具)
 当鱚介オリジナル工房製の「クルックリン具-?型で、0.8、1.0、1.1、1.2?の、線径に適応した専用冶具を使っている。
 ? ヤットコ
 ヤットコは日本独自の工具と言われ、つかむ面に凹凸が無い平面仕上げのペンチである。針金に傷を付けずに、丸目調整や曲げた線を整えるのに使用する。
 ? ハンドプレッサー
 スリーブを圧縮し固定する(かしめ)ための道具
 ? パイプ折り曲げ冶具(自製)
 当鱚介オリジナル工房製で、スリーブを嵌めた線を「くの字」に曲げるために考案した金属製のパイプ治具である。曲げた際に生じるスリーブの割れや折れを防げる優れモノである。
 ? ハンダごて、ハンダ、ステンレス用フラックス
 ハンダごては、大洋電機産業製のピストル型をしたTQ-77。ハンダは、千住金属工業製で特注品として造ってもらった「銀入りハンダ線」。フラックスは白光(株)製のサスゾールFをそれぞれ使用している。
 ? コテライザー、専用ガス
 熱収縮ゴムを処理する冶具で、中島(株)のガス補充型のハンディ式コテライザーを使用している

2 材料と部材・・企業秘密?もありメーカー名等は伏せさせてもらいますが・・・。
 ? ステンレス線
 医療機器やばね用に使う直線硬質ステンレス線「SUS304H」を使用。
 ? スリーブ
 「くの字」に曲げる部分の補強用に嵌めこむ線径に見合った12?長のスリーブ(特注品)、及び、ビーズ止め用の線径に見合った8?長、5?長のスリーブを使用。
 ? ビーズ
 金属製ビーズ(特注品)で、線径と強度規格に見合った各種サイズを使用。
 ? フック付きスイベル
 高品質のステンレス製のUGガイドトール(破断力42?)を使用。
 ? 熱収縮チューブ
 電線等の被覆に使う住友電工製のスミチューブを採用。スリーブ部分を線径、種類に合わせたカラーを選び使用。(ヒシチューブは三菱樹脂製)

 
 次回は、これらを使っての具体的な作業工程を披露しよう。


Loading





-鱚介オリジナル工房

執筆者:

関連記事

鱚介アブミ揃いました

糸付き50本バリ 従来の関東アブミ(はりよし)を改良し、軽量バリとしてデビューした「鱚介アブミ」ですが、多くの方からのご要望に応じて、この度「糸付きエダスバリ」を発売しました。 私自身が、投げ釣りや船でのキス釣りに50年来使ってきた「関東アブミ」ですが、投げに使うには軸が太く重いため、何とか軽量にならないか!と、釣り鈎メーカー「はりよし」さんとコラボさせて頂き、生まれたのがこの「鱚介アブミ」です。 細軸で軽量なため、ハリの吸い込みや掛りが良くなったものの、正直言って、細さゆえ折れたり曲がっ…

Loading

特殊スリーブの発売です!!

異口径スリーブです テンビン造りに欠かせない鱚介オリジナル工房特製の特殊スリーブ4種類を販売しました。 何れも工房独自の企画で精密機器メーカーに協力を得て製作したもので、高純度のステンレスSUS304を使っています。 特に異口径スリーブは、2本の異なった線径のハリガネを直線で繋ぐと云った、この世界には無い、全く新しい部材です。 作製に当たっては高度な日本の技である「絞り」の技術を駆使し、1本1本手造りされた貴重な品です。  また、ストレートパイプ・スリーブは、既存のスリーブと異なった長さを…

Loading

テンビン「L型異軸-剛力」のバージョンアップ

標準タイプと接ぎ穂アーム オモリの付け位置をオモリ軸からテンビン軸に少しずらせることにより、飛行中の安定、サビキの安定、掛かりの良さを追求したのが、いま評判の鱚介オリジナル工房の「L型異軸テンビン」です。 この度、当工房最強のテンビン「L型異軸−剛力」を改良、オモリ軸からアーム軸までをバネ用ステンレスSUS304Hの1.2ミリ径を通しで使い強化しました。同時にこれを「L型異軸−剛力」の【標準タイプ】としました。 さらに、アームは標準タイプの基部をそのまま生かし、異口径スリーブ(S1210番…

Loading

船用・鱚介テンビンの誕生!!

長さが違う3種類の船用・鱚介テンビン 先日の、船による「シロギス釣り放題会」で44名中トップに立った久保秀一さんの仕掛けが話題になっている。覚えていた釣友から、「久保さんは、皆と違った不思議なテンビンを使っていた。」と言うのだ。 そのことを久保さんに話したら、「いやぁ!腕ですよ!!」ッと、軽くいなされてしまったが・・。 実はあのテンビン、我が「鱚介オリジナル工房」の作品なのだ。幾つか造った中の一つで、久保さんの意見を取り入れ特別注文で受けたものだ。  小生も、何回かの出船の折に確かめ効果は…

Loading

段違いスリーブ!一歩前進!!

段違いスリーブ 鱚介オリジナル工房が目指すテンビンの究極は、アーム側のステンレス線がテーパー状になったものである。 単独のテンビンでも、テンビンオモリであっても、例えば、アームの基部線径が1.2ミリで、先端にかけて0.7ミリほどに徐々に細くなったような形状にしたいのである。 しかしながら、このテーパー状になったステンレス線素材を入手することは絶無に近い。数年前から関係筋に当たっているが、そうしたものの需要は無く、現存したものは無いと言う。 ならば、製作できるかと問えば「出来ないことは無いが…

Loading

2026年5月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

アーカイブ