久々に小田原市の前羽海岸に行ってみた。釣り座は、釣友の下島伸一さんが良く通うシマである。不在中に荒らしてしまうのは申し訳ないが、様子を見てきてほしいとの、彼からのたっての願いでもあるから??いいだろう。この日の釣りは、冬季突入を意識した遠投での挑戦でもある。
実は一昨日、愛用のサオ、キススペCXが、二宮秋雄さんからドレスアップされて戻ってきた。言わば、その初下ろしも兼ねている。汚れ果てたあのサオが見事に変身し、新しい銀色のローライダーガイドが金ラメの糸で捲かれている。エポキシも厚く塗り重ねられ、ふくらみもあって実に良い仕上がりだ。彼の腕は本物だ。第一、メーカーに修繕で出したのと違い、心が通っている。化粧代は、タダ! 実は、私も工作が好きで、最近、鱚介オリジナル工房なるものを立ち上げ、幾つかのオリジナル釣具の製作を手がけ始めた。今のところ、販売して設けようなどとの魂胆はないが、材料にかかる経費だけは負担してもらっている。
二宮さんには、クーラーに取り付けるカーボン製のサオ立てを造り献上した。だから、物々交換で相殺してもらったのだ。どちらかと言えば、私のほうが数倍も得をしたような気分である。ジャンボ二宮さん、ありがとさんです!!
ところで、この日の釣りだが、無風快晴の小春日和。海は若干うねりが入るが、水温は充分にシロギス好みであると見た。東京アブミの3本バリに、先日来生かしてある元気良い、岩イソメと東京スナメを付け分ける。仕掛け全長は、長めの5メートル。何時だったか、この海岸で連続して釣っていた地元の釣師を真似てみたのである。
6色半に投げる。暫くの後、微かだが確実なシロギスのアタリが入る。幸先良く23センチの小さな大物だった。第2投、第3投はカラ振り。4投目にピン1尾。5投目にすごいアタリ・・どんどんオモリを引っ張りまわしながら移動する。ヒラメでも、マゴチの引きでもない。・・やっとあげた先には、50センチはあろうサメだった。6投目はピンの1荷。7投目に再び凄いアタリ。途中でプッツと軽くなる。あげて見れば、上半身だけに食いちぎられたシロギス(写真)。ヒラメか、或いは、さっき逃がしたサメかもしれない。8投目に遂に本命の外道が来た。ヒラメのアタリ間違いなし!ゆっくりと充分時間をかけて、直ぐ波口まで連れてきた。しかし、返す波に耐え切れず、0・8号のハリスはプチリと切られてしまった。次来るときは、太い仕掛けを忘れないようにしよう。いつものように、今日も反省材料が多いひと時だった。
見ました・・ヒネくれ?シロギス
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執筆者:東京湾展望台