釣りを楽しむ釣り

和竿で白鱚を釣る会に参加

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皆さん いい顔してますねぇ!!

 きのう11日、三浦半島金田漁港の周辺で行われた江戸和竿協同組合・東京和竿睦会主催のシロギス釣り大会に、誘われて参加させてもらった。聞くところ、毎年6月の第一水曜日を定例日とし、今回で23回目を迎える歴史と格式を持った釣り大会である。本来なら、先週の4日が定例日だったが、悪天候で一週延びたのである。

 和竿と云えば、主たる素材が竹を用いて造られ、籐が巻かれウルシで塗装される。そして竿師が一本ずつ、丁寧に時間を掛け、精神を注ぎ、技を駆使して造られる。だから、値段もビックリするくらい高価である。(・・らしい。)私にもそうしたシロギス用の和竿をどうかと紹介されたが、初心者である私としては恐れ多いので遠慮し、高名な竿師に学んだという弟子?の竿師が造った、安価な竿で我慢している。しかし、この竿、しっかりしていて凄く気に入っている。
 
 投げ釣りに於いても、そもそもは竹竿であった。子供の頃は山から切り出した延べ竿か、安い竹の繫ぎ竿だった。たしか高校生の頃だった。親父が小田原の竿好という釣具店で誂えた、穂先にピアノ線が入った投げ竿を借りて投げたことがある。投げる距離も70メートル位は可能だったことを思い出す。しかし、時代は変わり、全ての釣り竿は竹からグラスに、そしてカーボンにと代わってしまった。特に“遠くに投げたい”の投げ釣りの世界での竹竿は、全くゼロになってしまったといって過言でない。

 私自身、他の釣りをやっていれば、或いは和竿に興味を持ったかもしれない。しかし、生憎縁が無かったから、和竿に関しては全く無知である。フィッシングショーなどで並べられた和竿を横目で見て、まったく気にならなかった訳ではない。ただ、和竿というのは芸術作品で、実釣には不向きであり実際には使わないモノなのだ。云うならば、床の間などに飾って於くか、釣り仲間への自慢話の種になるモノだろうと、・・そう勝手に思っていたくらいなのである。
 
 大会に誘ってくれたのは、我がカワハギの師匠であり、著名な静物写真家の久保秀一さんである。申込から一切お願いしてしまった。生まれが私より少し前だから、今や兄貴的存在である。飲みっぷりだけはどっこいだが、船での釣りは一度も勝ったことが無い。
 
 投げ釣り大会の朝は早い。しかし、この大会はノンビリしたもの、7時半ごろ集合、8時ごろ出船と、雰囲気は実に穏やかなのである。どちらかと言えば大会嫌いの私にとって、この入り口だけで、・・んんーん、これなら行けそう!と感じたのであった。

 大会での釣りの基本はこういうものだ。
 
 竿は必ず和竿を使うこと。針数は2本以内。エサは自由とする。参加は事前申込制で100人。(この日は延期された為なのか64人だったが・・。)
 船は4人乗りの魯船が主で、8人乗りの機械船は2艘だけであった。予め申し込んだ希望に添って、船と釣り座は抽選で決まる。そして勝負は一艘4人を単位とした16チームが横取り方式による重量制で順位が決まる。即ち、先ずは同じ船の4人で勝負をしなければならない。結果、船毎の竿頭が横並びで順位を決めていく。船による差をなくすためのやり方なのである。だから、幾ら重量が多くても、その船で2番手であれば、17位以下になってしまうのだ。

 この日は曇り空で、穏やかな凪であった。しかし、水温が下がっているようで、おまけに濁りが強かった。過去の実績は数で200尾とか300尾とか、重さも4〜5キロとか聞いていたから驚きだ。メゴチも多く、如何にシロギスだけを釣るかが腕の見せ所だとも聞いていた。
 だから、出船までは緊張と意気込みを感じていたのだが、どうやら様子は違う。メゴチは確かに多いのだが、本命の食いが悪いのである。最近知ったのだが、釣り座と潮の向き、操船の技術等々によって釣果には大きな差が生じる。釣れなかった言い訳にもなるのだが、これは致し方ないのだろう。

 釣り座は、胴の間だった。少し投げにくく釣り辛い。私の釣りスタイルは落ち着きが無く見えるかもしれない。皆は、座ったままじっくりと構えるのだが、私はどうしても立ってしまうのだ。投げ釣りの癖で、手先だけでの釣りが出来ないのである。
 でも、この日は満足できる釣りだった。空振りは無く、必ずといってよいくらい、何らかの魚が食いついてくる。だから、暇は無く、メシにも手が出せない状態で一日を過ごさざるを得なかった。
 一生懸命に釣った。エサも東京スナメ、ジャリメ、青イソメを用意した。仕掛けを何度も換えた。投げ釣りマンだって意地がある。・・・そして終了の午後2時30分が来た。結果は、1900g(57尾だが、勝敗に尾数は関係ない。)だった。

 沢山の賞品がならべられた会場で表彰式が始まった。大会での楽しみは賞品の和竿。上位入賞者、釣れずとも飛び賞で出される。 結果は、1位がダントツの3145gを釣った常連、常勝の山中茂さんという方。2位が何と、同船同チームの師匠、久保秀一さん。80尾2570gであった。・・このとき、私は17位以下と判明。・・少しがっかりする。
 そして3位が、同行の村越正海さんの2100グラム。昨年は3位で竿を貰い損なったが、今回は1位の山中さんが連勝で貰いを辞退したから、繰上げでゲットと言うことになった。なお、久保さんは、過去にも貰っており、これで3本目だというから凄い。師曰く、ずいぶん投資してるもの!! だって・・・。まあ、目出度し、メデタシとしておこう。
 ところで、私の1900gは順位こそ18位だったが、重量でのトータルでは、確か8位だったと思う。初回にしては上出来、投げ釣りマンも捨てたものでは無い。・・と、しておきたい。
来年は是非、・・イヤ、未だ早いかな〜??・・・・。





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