釣りを楽しむ釣り

和竿で白鱚を釣る会に参加

投稿日:

画像(180x135)・拡大画像(480x360)

皆さん いい顔してますねぇ!!

 きのう11日、三浦半島金田漁港の周辺で行われた江戸和竿協同組合・東京和竿睦会主催のシロギス釣り大会に、誘われて参加させてもらった。聞くところ、毎年6月の第一水曜日を定例日とし、今回で23回目を迎える歴史と格式を持った釣り大会である。本来なら、先週の4日が定例日だったが、悪天候で一週延びたのである。

 和竿と云えば、主たる素材が竹を用いて造られ、籐が巻かれウルシで塗装される。そして竿師が一本ずつ、丁寧に時間を掛け、精神を注ぎ、技を駆使して造られる。だから、値段もビックリするくらい高価である。(・・らしい。)私にもそうしたシロギス用の和竿をどうかと紹介されたが、初心者である私としては恐れ多いので遠慮し、高名な竿師に学んだという弟子?の竿師が造った、安価な竿で我慢している。しかし、この竿、しっかりしていて凄く気に入っている。
 
 投げ釣りに於いても、そもそもは竹竿であった。子供の頃は山から切り出した延べ竿か、安い竹の繫ぎ竿だった。たしか高校生の頃だった。親父が小田原の竿好という釣具店で誂えた、穂先にピアノ線が入った投げ竿を借りて投げたことがある。投げる距離も70メートル位は可能だったことを思い出す。しかし、時代は変わり、全ての釣り竿は竹からグラスに、そしてカーボンにと代わってしまった。特に“遠くに投げたい”の投げ釣りの世界での竹竿は、全くゼロになってしまったといって過言でない。

 私自身、他の釣りをやっていれば、或いは和竿に興味を持ったかもしれない。しかし、生憎縁が無かったから、和竿に関しては全く無知である。フィッシングショーなどで並べられた和竿を横目で見て、まったく気にならなかった訳ではない。ただ、和竿というのは芸術作品で、実釣には不向きであり実際には使わないモノなのだ。云うならば、床の間などに飾って於くか、釣り仲間への自慢話の種になるモノだろうと、・・そう勝手に思っていたくらいなのである。
 
 大会に誘ってくれたのは、我がカワハギの師匠であり、著名な静物写真家の久保秀一さんである。申込から一切お願いしてしまった。生まれが私より少し前だから、今や兄貴的存在である。飲みっぷりだけはどっこいだが、船での釣りは一度も勝ったことが無い。
 
 投げ釣り大会の朝は早い。しかし、この大会はノンビリしたもの、7時半ごろ集合、8時ごろ出船と、雰囲気は実に穏やかなのである。どちらかと言えば大会嫌いの私にとって、この入り口だけで、・・んんーん、これなら行けそう!と感じたのであった。

 大会での釣りの基本はこういうものだ。
 
 竿は必ず和竿を使うこと。針数は2本以内。エサは自由とする。参加は事前申込制で100人。(この日は延期された為なのか64人だったが・・。)
 船は4人乗りの魯船が主で、8人乗りの機械船は2艘だけであった。予め申し込んだ希望に添って、船と釣り座は抽選で決まる。そして勝負は一艘4人を単位とした16チームが横取り方式による重量制で順位が決まる。即ち、先ずは同じ船の4人で勝負をしなければならない。結果、船毎の竿頭が横並びで順位を決めていく。船による差をなくすためのやり方なのである。だから、幾ら重量が多くても、その船で2番手であれば、17位以下になってしまうのだ。

 この日は曇り空で、穏やかな凪であった。しかし、水温が下がっているようで、おまけに濁りが強かった。過去の実績は数で200尾とか300尾とか、重さも4〜5キロとか聞いていたから驚きだ。メゴチも多く、如何にシロギスだけを釣るかが腕の見せ所だとも聞いていた。
 だから、出船までは緊張と意気込みを感じていたのだが、どうやら様子は違う。メゴチは確かに多いのだが、本命の食いが悪いのである。最近知ったのだが、釣り座と潮の向き、操船の技術等々によって釣果には大きな差が生じる。釣れなかった言い訳にもなるのだが、これは致し方ないのだろう。

 釣り座は、胴の間だった。少し投げにくく釣り辛い。私の釣りスタイルは落ち着きが無く見えるかもしれない。皆は、座ったままじっくりと構えるのだが、私はどうしても立ってしまうのだ。投げ釣りの癖で、手先だけでの釣りが出来ないのである。
 でも、この日は満足できる釣りだった。空振りは無く、必ずといってよいくらい、何らかの魚が食いついてくる。だから、暇は無く、メシにも手が出せない状態で一日を過ごさざるを得なかった。
 一生懸命に釣った。エサも東京スナメ、ジャリメ、青イソメを用意した。仕掛けを何度も換えた。投げ釣りマンだって意地がある。・・・そして終了の午後2時30分が来た。結果は、1900g(57尾だが、勝敗に尾数は関係ない。)だった。

 沢山の賞品がならべられた会場で表彰式が始まった。大会での楽しみは賞品の和竿。上位入賞者、釣れずとも飛び賞で出される。 結果は、1位がダントツの3145gを釣った常連、常勝の山中茂さんという方。2位が何と、同船同チームの師匠、久保秀一さん。80尾2570gであった。・・このとき、私は17位以下と判明。・・少しがっかりする。
 そして3位が、同行の村越正海さんの2100グラム。昨年は3位で竿を貰い損なったが、今回は1位の山中さんが連勝で貰いを辞退したから、繰上げでゲットと言うことになった。なお、久保さんは、過去にも貰っており、これで3本目だというから凄い。師曰く、ずいぶん投資してるもの!! だって・・・。まあ、目出度し、メデタシとしておこう。
 ところで、私の1900gは順位こそ18位だったが、重量でのトータルでは、確か8位だったと思う。初回にしては上出来、投げ釣りマンも捨てたものでは無い。・・と、しておきたい。
来年は是非、・・イヤ、未だ早いかな〜??・・・・。





-釣りを楽しむ釣り

執筆者:

関連記事

秋ギスを求めて

軽量半ぶらテンビンオモリ! 季節の風物詩「秋ギス」を求めて、西伊豆の仁科大浜海岸に行ってきた。本音はヒネを狙いたかったが、生憎情報も無く、おまけに荒れた後の海は安定しない。 まあ、そんなことで確実に釣れるであろう仁科大浜に行って見たのである。6時頃から昼まで、丸のままフライで美味しい10〜15センチクラスが約50尾ほど釣れた。仲間二人も同じような結果だった。 実はピンギス用にと、昨日、軽量のウッドガン・スリムの「半ぶらテンビンオモリ」を造って持参した。 テンビンの軸もアームも細い0.8?ス…

Loading

海は荒れ馬入湖ハゼも隠れたり

㊙場所にもハゼ居らず

Loading

小田原沖から大磯沖へ

久保さんから後光が射していた 釣れないままに居ると憂鬱だから、過日行った小田原港「おおもり丸」から再び船キスに行ってきた。 鱚介さんは投げ釣り引退か?!などと囁かれない様に、今日はそっと行って来ようかな!と思っていたのだ・・が、・・・村越氏のブログでバレてしまった(笑)。・・家に帰ったら、直ぐに友人から知らせがあったのだから驚き!(笑・笑) ところで、村越氏のそのブログで、酒匂海岸のチョイ投げでシロギスが釣れ始めたと言う。僅かな時間でツ抜けしたと言うから、素人でもそこそこ釣れるかも知れない…

Loading

カマス・・ウキ釣り!

カマス釣り! 湘南からキスが去ったとみられる中、伊東市川奈の「いるか浜堤防」で「カマス」を釣ってきた。  今回で2回目だが、きっかけは1月にこのイルカ浜小堤に釣行した時、キスはダメだったが、多くの方が「カマス」を浮き釣りやルアーなどで、大きなヤツをかなり釣っているのを見たこと・・に始まった。 以降、1月30日に初挑戦で4尾をゲット。このカマスのウキ釣りは全く初めての釣りだから、道具から釣り方まで全くの素人・・・、何となくの聞きかじりで支度を整え、出かけたのだった。案の定、この日も他の方はど…

Loading

相模川河口のキス!!

今日の我が釣果 神奈川県の中央部に位置する相模川、河口部を馬入川と言う。台風などの大雨では激流を被る河口だが、静かな時は、一帯は広い砂州が広がる。 昨日、今日、ここにシロギスを狙って出かけてきた。昨日は、静岡県磐田市から来た鱚介工房のお客さんを案内したのだが、共に数尾の貧果だった。・・もっとも、食いが立ち始めた頃、小生は所用があって引き上げたからでもあった。 帰り際には、3連、4連の姿もあり、地元仲間は皆、相当に数を釣ったようである。 ここ馬入川河口は12月に入って、海、川の状況が落ち着い…

Loading

2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

アーカイブ