31日の夜、平塚を出て四国徳島に行ってきた。同行は例年通りのメンバー和田満雄、平岡順司、伊藤幸一の3氏と小生の4人。それに仕事の関係から力石一穂さんが単独で参加、鳴門で合流した。
目的は、徳島の名門投げ釣りクラブ「徳島鱗友会(矢野勝彦会長)」が主催する、シロギスの投げ釣り大会への参加である。我々がこの大会に参加したきっかけは、4年前の「阿波釣法」という釣技を世に広めた寺沢守名人の追悼記念大会からで、以来恒例となり毎回参加している。
大会参加者は毎回、百数十人の規模である。また大会は、抽選によって3人が一組となって全重量で戦う、チーム対抗戦で勝負が決まる。それに個人戦と個人数釣戦が加わる。・・ 勿論、勝つことは名誉であるが、ここでは勝負よりも、むしろ全国レベルの投げ釣りマンが一同に会し、懇親をはかることに比重があるように思える。
従って、大会と言え実に和気藹々としており、他に例を見ない雰囲気を感じる。因みに、勝負上の表彰などは簡素化され、全員対象の抽選会が主力となって盛り上がる。
さらに、今回の最後は、参加者全員と矢野会長とのジャンケンによる勝負。数回にわたる勝負の結果、残った最後の方が勝ち、「がま投げ」の高級投げ竿を手にしていた。
何時も、大会前日には何処かで釣りをするのだが、今回は徳島南部に位置する「美波町の日和佐海岸」に、午前7時に集まった。日和佐と言えばウミガメの産卵で有名な海岸だ・・。
落ち合ったメンバーは、高知県の堀川宗雄さん、吉永武司さん、石川県の宮本幹治さん他2人、それにカンちゃんが案内した山口県の星出和也さん。
星出さんとは、ホームページ「ぶち遠投して投げ釣りじゃー!」を開設している“星出志乃さん”の夫である。
志乃さんは小生の鱚介工房の顧客であり、そのHPに工房や釣道具を紹介してくれている。・・・そこにカンちゃんとの関係もあって、中々のややっこしくも珍しい出会いであった。
ここで、頼んであった高知産のジャリメを受け取った。生きが良く、500円分の量といったら、こちらの数倍はある。
・・すぐ下の海岸に出て数投したが、釣果は小ギスが数尾のみ。場所を、阿南市の美しい「中林海岸」に移動した。そこでは小ギスばかりだったが、1時間ほどで20数尾も釣れたろう。
さらに、午後は、明日の大会会場となる鳴門市の里浦海岸に行って見た。ここでは2時間ほどで大、中、小が混じりで釣れた。ただ、場所によって型も数も異なり、明日の大会では大いに場所の当たり外れに左右されそうと予感された。
またまた、長文になってきた。・・止めて、大会の結果を少しだけ残したい。
大会は1日午前6時30分競技開始、10時30分終了である。成績トップはそれぞれ、3人チームでは2,489g、個人は1475g、数の方では何と123尾だった。
因みに、小生の数は120人中、真ん中あたりで、平均サイズは10センチほどの小ギスだけだった。
結果から見れば、この里浦海岸にはかなり沢山のシロギスが居る。・・シロギス釣りの格言である「足で釣れ」を生かした体力と気力の釣りさえできれば、5キロはあろう砂浜を歩き、サカナの付き具合を確認しながら、大中小、選んだ釣りも出来そうである。
「徳島鱗友杯」投げ釣り大会
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執筆者:高澤鱚介