以前、「真打ち」テンビンをもって、以降は新しいものは造らない。・・と宣言した。・が、しかし、その後、「形状記憶合金」の出現によって新たな展開を余儀なくされた。
この形状記憶合金製のテンビンを「SMAB」と呼び、これまで幾つかを世に出したが、正直言って、これで完結だ!と言えるものには未だ到達していない。
「L型‐SMAB」はL字部分の曲げの強度に問題がある。
「真打ち‐SMAB」は、長さや曲げの角度の疑問が解けない。
実はこの二つ、新しい「異口径スリーブ」の完成によって、大きく改善できると思っている。既に試作も行っているので、興味ある方は今後を見守ってほしい。
一方、それとは別に「異口径スリーブ‐1008番」を使った、新たな「L型」テンビンが完成した。写真がそれで、かなりシンプルな形に整った。使ってみてのトラブルも無く、喰い込み、アタリの感度は抜群に良い。
最大の特徴は、オモリの付け位置を軸からずらしたこと、アームに0.8?径の医療系に使う高純度のステンレス線を採用したことで、SMABとは全く異なった明快で感度の良いアタリが取れることである。
ただし、軸径が1?だから、30号以上のオモリで剛腕の方の投げには疑問を残す。そのため、今後、1.2ミリ軸も造る予定であるが・・。
名称を付けねばならない・・・。が、文字を重ねると「L字型・異軸・トライアングル・固定・接穂アーム・テンビン」となってしまう。従って、軸直下からオモリの付け位置をずらしたテンビンの特徴を捉え、以降、この型を「L型異軸」テンビンと呼ぶことにした。
そして今回発売のステンレス0.8?径のアームを付けたものを「L型異軸-08アーム」と呼ぶことにしました。
どうぞお見知りおきをお願いしたい。
仕様は
軸はSUS304H 1.0?径 135? 丸目径は2.0?
アームは「異口径スリーブ1008番」でSUS304H−EBの0.8?径 130?を繋ぐ。
丸目径1.5?
負荷は、27号前後までと考える
なお、ご入用の方は鱚介オリジナル工房のホームページからお願いします。
先に、名称を公表したが今後のL型テンビンの展開を考え、この名称を変更することにしました。また、価格も500円といたしました。(270705:記事修正)