先日の荒れで、大磯海岸の今シーズンは終わりかと心配したが、再び、キスは戻ったようである。
昨日は波も治まり喰いも戻ったが、釣果は今一つ物足りなかった。帰りがけ、更に波は穏やかな方向にあり、明日に期待を持たせてくれた。そんなことで、今日は早朝暗いうちに駐車場に入り、夜明けを待って竿を出してみた。
何時もの「血洗い川」下から、座を「葛川」と「血洗い川」の中間やや左に構えてみた。
陽が上がった頃から2色付近で小型の喰いが立ち始め、我がポイントには、1色にヒネが居た。波裏で喰うヒネのアタリは特別である。ピン混りで2連、3連と来た時もあった。
隣におられた地元の岡本健二さんが、何とヒネの4連掛けを!! この時期、これは見事であった。
ただ、少し場所が違ったり、距離が違ったりしただけで、キスの大きさも数も全く違ってしまう。これは、この時期特有の釣れ方だが、一つ、ピン混りであるというのは解せない。通例なら、落ちギスなら、型が揃うのである。
小生は、3.5メートルの長めの仕掛けとし、ハリは鱚介アブミの5号、5本バリ。テンビンは「真打ち−黒」、オモリは昨日半完成した「発泡オモリ」の25号。エサは小切りしハリ一杯の長さに付けた岩イソメであった。
発泡スチロールをデルナーオモリに被せた「発砲オモリ」は楽しい。アタリがダイレクトで、しかも、リーリング中も暴れる魚の動きが良く伝わる。強く引くとオモリは海面を軽く走り、途中の根は避けてくる。見てくれは悪いが、優れものである。
ヒネを専門に狙うには、小さなアタリは無視し、ヒネが食らいつくまで待つて我慢する。ヒネが喰うとピンは弾き飛ばされ、バレてしまうこともあるが、ヒネ狙いならば、それは止む負えない。
今日は11時30分まで頑張り、数は31尾、その内ヒネが11尾だった。ただ、ヒネはヒネなのだが、先週と比べるとやや型が落ちてきたのが気にかかる。
ここは狭い海岸だが、この時期、込み合うことは余り無い。でも、釣れている最中の今は少し込み合っている。後から入るなら、ひと声挨拶して入れてもらおう。大概の方は、ベテランや地元の方で、親切に仲間入りさせてくれるはずである。
波は日毎に落ち着いてきている。多分、このままの海況であれば、大ギスも波間のエサを求めてやって来る筈、・・・明日も、明後日も、当分の間は期待できそうである。
因みに、小田原、江の浦沖の観測データでは、水面下1メートルでの海水温は21.1度と、驚くほどの高水温である。勿論これが、キスの活性を高めているに違いない・・。
今日も楽しませてくれました!
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執筆者:高澤鱚介