平塚海岸テトラ群の左側で、引き続き20センチオーバーの「湘南銀ギス」が釣れている。数こそ僅かだが、3〜4色で喰うそのアタリは気持ち良い!!
例年この頃になると飛来する「カンムリ カイツブリ」の姿がやっと現れた。・・・波間に浮かび、潜ってはエサを追っている。・・・この頃ならば、キスはまだまだ釣れる。やがて冬が進み寒くなるとこのカイツブリも沖合に去り、キスも終盤を迎えるのが習いである。
先日、54?のヒラメを釣ったが、今日は数字を裏返したような45?と小さいが、確かなヒラメが釣れた。
喰った距離は4色先と少し遠目だったが、最初のアタリは巨ギスを思わせるような引きでヒラメとは思えなかった。 だが、波もとに近づくにつれヒラメ独特の「上下に煽る」ような強烈なアタリへと変わったのである!!
傍に居合わせたヒラメ狙いのルアーマンが目ざとくこれを見つけ、糸を緩めるな! もう少しだ!!・・などと心配しながら声を掛けてくれていた。
キス狙いで掛ったヒラメの上げ方は心得ている積り!!・・だが、やはりバラしてしまったら沽券に拘わろう・・。
先日釣ったモノより小ぶりと感じたが、矢張り緊張しながら取り込みに掛る・・。
極端な暴れにはふっと糸を緩め、魚を落ち着かせる。動き出したら決して沖へは向かわさせず、顔を上げさせながら手前、又は、横向きに泳がせる。ラインを緩め、波口で底にピタリと吸い付かせてしまったらもう動かなくなってしまう。
何せ、ハリは細地の鱚介アブミ6号。ハリスはホンテロンの0.8号にモト素はドイツナイロンの1.5号であり、強引な駆け引きをしたら負けになる。
・・・波口で、一回転させてしまった。・・・が、これが逆に幸いしたのだろう。・・・頭を上げたまま、サーファーの如く、引き波に腹滑りをさせながら、砂浜に着地させることが出来た。・・・と、同時に、ウエットスーツを着たルアーマンに、そっと足で蹴り上げてもらい無事取り込めたのである。
前回は、口深くハリを飲み込んでいたが、今回は下唇一枚に掛っていた程度で、もう一度ラインを緩めて居たら、多分外れてしまっていただろう。
それにしても、細地であるに拘わらずこの「鱚介アブミ」は強い! ・・・信頼を決して裏切らない、素晴らしいハリである!!
先日も書いたが、今回はもう一つ、安心して上げることが出来た理由がある。・・・今、シロギス用に新たに試している「超・長仕掛け」がそれである。
テンビンの先から、約100?の砂ずり(フロロ4号)+モト素300センチ(3本ハリの間隔50?×2枝+200?)=全長400?で仕上げた長い仕掛けであった。
モト素には「伸びやすいナイロン」を選び、太さが1.5号の細目だったから、ヒラメがいくら暴れても伸びが有って、その力を吸収し、ハリにも過大な負担が掛らなかったのだと思う。
なお、喰ったハリは、3本バリの先針。エサは、青イソメを2センチくらいに切ったものだった。
それにしても、今季は10月19日の50?のマゴチ、11月4日の54?のヒラメ、今日の45?のヒラメと良く釣れる。
何時も言うのだが、確かに嬉しい外道かも知れないのだが、キスに拘る我輩にとっては、コヤツ等はあくまでもキスの天敵である。退治、出来つつあることを喜んでいる。
今度のヒラメは45?だった!
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執筆者:高澤鱚介