釣りに出られない今日、何となく別世界を覗きたくなって小田原市入生田にある「県立:生命の星・地球博物館」に行ってきた。かなり前、何回か行っているが、その時は何かの特別展を見に行ったため全館を廻ることは出来なかった。
早めに家を出て開館時の9時少し過ぎに着いたが、広い駐車場はがら空き・・・。
まだ、館内には見学者は無く、入り口に立つと係員が親切に切符売り場に案内してくれた。・・・入場料金は高齢者割引だそうで、何と100円ポッキリ!!・・何か後ろめたさを感じつつも100円硬貨を券売機に入れ切符を受け取った。
博物館と云えば何故かカビ臭さを感じるものだが、ここは全くそんなことは無かった。
先ずは、特別展示された県内の「レッドデータの生物」の展示コーナーを覗いた。写真と生物標本の展示を見て、消えゆく生命体の多さに改めて驚いた。
子供の頃、見かけた昆虫や小動物の姿が何とも懐かしい。しかし、今は確かにそれらの姿は見られない。・・・これからも、これまでと同じ自然界の破壊や環境変化が続くのであれば、更にそれらは消滅してしまう。
魚釣りを趣味とする我が身もその破壊者の一人なのだ。・・そうは感じつつも釣りは辞められない。ならば、果たして自分は何か守るがための行動をしているのだろうか?・・つと考えてしまった。何もできないながらも、責めて、釣る魚の数はそこそこに・・、抱卵状態の魚は釣るまい・・、フグを始め不要な魚は生かしてリリースしよう!・・そんな思いがスーと頭を過った。
そこを離れ、1階と3階の一般展示室をゆっくりと見学した。常設展示のテーマは、地球の壮大な歴史や生命の多様性、神奈川の自然、自然との共生などが標本主体で展示されており、自分には縁のなかった幾つもの知らない展示は、新たな興味と驚きを与えてくれた。
ここに多くは説明出来ないが、中でも興味を引いたのは、小田原海岸に打ち上げられた、全長7メートルに近い「リュウグウノツカイ(竜宮の使い)」である。また、深海の古代魚「シーラカンス」の標本もあった。
その他、地球創世記に居た恐竜や隕石などの展示もあり、久し振りに子供心に帰ってのひと時を過ごすことが出来た。・・・身近な場所に、たったの100円の入場料金で、素晴らしい異次元の世界に浸ることが出来た・・。
まだ、行かれて無い方が居られたら、是非行って見ることをお勧めしたい。
・・・小生、近日中に真鶴半島先端にある、真鶴町立「貝殻博物館」に行ってみたいと思っている。もしかして、以前寄贈した貝殻(ヤツシロガイの変種)が展示されているかも知れないのだ!!
生命の星・地球博物館へ
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執筆者:高澤鱚介