テンビン造りをほぼ終わり、今シーズン使うキスの仕掛けを今作っている。一年間に使う仕掛けの数は分らないが、結ぶエダ鈎の数はおおよそ2千本位だと思う。
これを仮に5本バリ仕掛けに換算すると400掛けとなる。こう見るとそれほど多くは感じないが、消耗品とみると自分でも驚く量である。
以前は、3号〜8号までのハリで、3本、5本、7本、10本位まで、一掛けづつ多種類のものを作っていたが、最近は仕掛け巻き「くるくるくん」を使って「無限仕掛け(60本)」で作っている。
実は、この「無限仕掛け」、あまり好きでは無かった。単純な理由だが、それは、そのまま使うと一番下バリが横向きのままになる事だった。・・・自分流の仕掛けは、一番下バリのハリス長さは約10センチ、真っ直ぐ下に延びていた。
これが解決したのは、一番下バリを結び目の基部にくるりと一周巻き付け縛るだけで、真っ直ぐ下向きになることが分かったからだ。ハリスの長さは短いが、まあ、これなら我慢が出来るという事なのだ。
・・小さなことだが、こんなこだわりが結構気になるのが釣りの世界なのである。
さて、今回作った仕掛けは、軽量な「はりよし」の「鱚介アブミ」5号、6号で、ハリ間隔を40?、50?のモノを造った。
実は、このハリス間隔についても以前には30〜35?で作っていたが、この一年、改めて色々な名人たちの仕掛けや自分自身の仕掛けについても注意を払ってきた結果、ハリス間隔が釣果を左右していることが分かってきたのである。一言で云うと、長めのエダ間隔に効果がある事を感じたのである。
同時に、仕掛け全長も出来るだけ長い方が効果がある!と感じて居る。勿論、使う場所によっても異なるが、根掛りの無い真砂浜の海底では効果がある。
因みに小生の場合、バカ(天井糸とか砂ズリとか言う部分)の長さは2〜3m。これに50センチ間隔の5本バリ仕掛(2.5m)を結ぶと、全長が5メートルにもなる。
これを投げられるか否か、絡まってしまうか否か等々、疑問を持たれる方は多かろう。しかし実際に使ってみると、慣れない内は扱い難さはあっても、直ぐに慣れ、意外にトラブルは無いことが分かる。これを最後の最後まで、波口までサビいて釣るのである。
少し余計なことまで書いてしまったかも知れないし、これが誰にも通じるとは思わないが、混み合わず、広い砂浜で試してほしい。必ず何らかの、これまでとは違った新たな技を感じる筈である!!
仕掛けのこと
投稿日:
執筆者:高澤鱚介