昨日、久しぶりに我が師匠・久保秀一さんとカワハギ釣りに行ってきた。三浦小網代の丸十丸からである。 この日の楽しみは、横浜竿の「汐よし」、初代早坂良行竿師に造って頂いたスピニングリール用のカワハギ和竿の“竿おろし”であった。 通常と云うか、カワハギ釣りにはベイトリール(両軸リール)が使われる。しかし、我が手は投げ釣りで使うスピニングリール用に変形しているから、カワハギ釣りに行ってもどうも手が合わず、ベイトリールを使うのが苦痛でもあったのだ。 このベイトリールオンリーから脱し、スピニングリールを使う事を薦めているのが世界を駆け巡る村越正海さんである。それも、彼は和竿でこれを確立しようとしているのである。 そんな村越さんに誘われ、過日(11/22)茅ヶ崎の一俊丸から初めてのスピニング・カワハギを試してきた。使ったのはシロギス用の和竿だった。 村越さんは言う。スピニングに慣れた人ならやはりスピニングの方が使い易い筈。また、キス用和竿は船上での投げには向かないが、チョイ投げの範囲で船下を釣るカワハギだから、穂先が柔らかい分アタリが敏感に取れるし、何ら問題が無い。とのアドバイスをもらって挑戦してみたのである。 その日は不慣れながら人並みに釣れ、スピニングでの感触もそれなりに満足したのだった。三月ほど前に「汐よしさん」に頼んでおいたスピニング和竿が、もうそろそろ出来上がる頃だ。船上で色々イメージトレーニングもしていたのである。 そんな事前準備をし、つい数日前に完成したばかりの和竿を持って、わくわくする気分で丸十丸に出かけたのである。 船は静かに出港。最初の釣り場で、師匠の言葉に従って持参したお神酒を竿に掛け大漁祈願をしつつ釣りを開始した。 ・・・・何と、何と、始めた早々に2尾連続で掛ってきたのである。幸先良し!竿先良し!・・先ずは大満足である。 しかし、ぽかぽか陽気の予報は裏切られ、陽の当らない寒さと急激な水温(15℃)低下で、食いは遠のきエサすら取られないような状況が続いた。・・それでも小菅船長は何とか釣らせようと、深場を探ったり温かい潮を見つけたりと走り回ってくれた。 この日の釣り客は5人で、釣果は頭が19尾、すそが7尾と振るわなかったが、新和竿、本格的なスピニングカワハギ釣りの我が釣果は16尾だった。 師匠は14尾と云ったが、我に花を持たせた内数なのかもしれない。・・もし本当だったら、師匠を超えたのは初めてである。 まあ、めでたし、めでたしと云ったところだろうか!! 反省点が一つある。片手で操作するにはサオ尻の長さが短かった。承知で造ってもらったのだが、深場からの強烈なアタリと巻き上げは相当に腕に負担がかかる。力が必要だ・・ 終盤、40センチを超えるウスバハギが掛った時には、もう腕も手首も動かなかった。 ・・・何とかしなければならない。・・サオ尻が脇に安定するような、サオ尻を長くした竿が欲しい・・・。