昨日、今シーズン初のカワハギ釣りに行ってきた。今月23日に三浦の丸十丸で開かれる「和竿で釣るカワハギの会」の試し釣りを兼ねてである。 この「カワハギの会」は、日本の伝統工芸から生まれた「和竿」を使うことが条件で今回で7回目を迎える。 既に100名限定の参加申し込みは早々に終了しており、準備に追われているさ中での釣りだった。 大会には、工房から船用の小物竿置きを賞品として出させてもらっているが、何と言っても目玉は、それこそ高価な、世界でたった1本という「カワハギ用の和竿」である。これが、造った竿師さんから直接手渡されるのである。 実は今日、小生はもう一つ、横浜竿の汐よしさんに造ってもらった「スピニング用カワハギ和竿」の初おろしであった。昨年造ったスピニング和竿が小生の技量では使いこなせず、手許が長く、サオ尻が脇に届くものを新たに造っていたのである。 この「汐よし」を主宰する早坂良行師匠、横浜市のマイスターに目出度く認定された。和竿で認定された方は二人目で、釣りするものにとっても嬉しいかぎりである。 和竿の良さは使ってみないと分からない。しかし、造ってくれる竿師が居なくなければ、それは終わってしまう。この日本の伝統的な工芸技術から生まれる和竿は、釣り人が支えることで成り立つ。そんな気持ちもあって新調したスピニング和竿である。 汐よしさんに作ってもらった和竿は数本あるが、マイスターの認定に伴って、これら持ち竿は一挙に品格が高まった。大事にしなければならないが、使う事、実釣用に造られた和竿であるからタンスに仕舞って置く訳にはいかない。 今後とも使う立場で支えられればと思うのだが、果たして竿に我が腕が付いて行けるか否かが心配ではある・・・。 さて、前置きが長くなってしまったが、この「スピニング和竿」、実に使い易い。バランスが良くアタリも柔らか、取り込み時の強い引きにも。サオ尻が脇腹にしっかり支えられ巻き込める。 スピニング用の竿は、投げられることでサビく釣りが出来るという特性を持つと言う。言うなれば、縦の釣りと横の釣りによって食わせる範囲が広がるのである。ただし、根掛りが多いカワハギの釣り場では、場所をよく確かめながらやらないと危険である。 この日は直接、汐よしの早坂師匠、我がカワハギ釣りの久保秀一師匠から色々とご指導を賜ったが、カワハギは難しい。 今回は、はりよしの「ハゲ鈎5号」と「関東アブミ9号」を多用したが甲乙付け難かった。でも、どちらかと云えば、キスから続く「アブミ」の方が小生には向いている。・・・ハリの選び方も迷っているのが今の小生でもある。 もう一つ、今回の一番の課題は船上からの投げである。下手からの投げにもっと慣れねばならない。 今シーズンのカワハギは既に肝が入り、腹はパンパンに膨れている。投げのキスと同じように釣季が早まっているとも聞くが、今年はもう少しカワハギを研究したいと思っている。 そんなことで、23日には丸十丸での「和竿の会」に、27日には長井の儀兵衛丸で行われる「はりよし」のカワハギ大会に行く・・・。 投げ釣りの裏シーズンとしてカワハギ釣りは面白い。是非、始められることをお勧めしたい・・。