先に「逆径軸テンビン」と云う、オモリ軸が0.8?径、アーム軸が1.0?径のL型テンビンのことを書いたが、続いてもう1種類を造り試してきた。 名称に拘る訳では無いが、種類を整理するため次のように呼ぶことにした。先のモノを「逆径0810軸」テンビン、新しく造ったものを「逆径0708軸」テンビンという事にした。 すなわち、今日使ったテンビンは、オモリ軸が0.7?径、アーム軸が0.8?径の逆径で、先のものより細くしたのである。 そして改良した点は、オモリ軸トップの丸目(アイ)の構造である。細いため負荷がかかった場合、丸目が弾けたり、開いたりする危険性を避けるため、丸目に足を付け、スリーブを嵌め、カシメてハンダしたのである・・。この構造であれば、かなり細い径でも、荷重がかかっても、十分行けそうである。 使ってみて、その差は良く感じられなかったが、アタリはさらにとり難くなったと思う。でも、掛りが良いのだろう、確率高く付いてくるのである。 真面目に、真剣にサビき、モゾモゾしたアタリを我慢し、さらにサビき、重さを感じるようになったら上げてみる・・。なんと、この釣れない季節?に、2連,3連と付いてくるから不思議だ!(普段もこのように真面目な釣りをすれば釣れるのかもしれないが・・・。) 使ってもらった、和田満雄さんも、3連、4連と掛け、最後の一投では、キスの5連におまけの20センチのヒラメ(ゲソ)まで付いてきた。 このテンビンで少し大き目を連で釣ってみたい。いま、淡路島の釣友に、その大型キスの試しをお願いしている。・・興味が尽きない面白テンビンである。さて、話がまったく変わる・・・。 最近、静かな海岸にチドリの群れがエサを啄ばんでいる。数羽が群れとなって、押し寄せる波には逃げ、引く波を追いかけるように先進し波に洗われた砂地にうごめく微細なエサを啄ばんでいる。 決して、波を被るようなヘマはしない。10センチ足らずの体は俊敏で、その駆け出す足の使い方や速さは抜群・・・。一つの群れが、乱れることなくリズミカルに行ったり来たりしている。 良く観察すると、何と、時には片足だけで走り回っていたり、波を被らないものの、時には波間に体を入れ水浴をしたりしている。 またかなり人を恐れず、青イソメを投げてやるとソソッと寄ってきてついばんで行く。長い青イソメをそのまま食べることは無く、何と、波間に運んで洗いながら喰うのである。最初は小さく切って、ある程度の大きさになると、ソバやウドンを喰う時のように縦に吸い込んでいる・・。 何時みても、去るまでの長い時間見ていても、決して飽きさせない・・。 このように、釣れない時でも、静かに過ぎる浜辺では、飽きることを知らない。こうした豊かさを感じられるのは、釣り人の特権なのかもしれない!!