引き続いて馬入のハゼは好釣に釣れている。・・が、昨日と今日は天候不順のため釣りは休みである・・。 何をしていたかと言うと、工房に閉じこもり「ある」釣り道具を造っていた。・・・その「ある」道具とは、ハゼ釣りに使っている自分用に造った「テンビンオモリ」のことである。 実は、先のブログでチョット書いたのだが、驚いたことに数人の方から販売の問い合わせを頂いてしまったのだ。 多分、ハゼ釣りにはそれなりの道具が普及して居る筈・・。小生の頭の中には、確かに昔使った道具類が色々と残って居る。・・が、そんな古いものが、そのまま今に通用する訳が無い・・・。時がたち、恐らく、ハゼ釣りに通じた名人たちによって、最新、今様の道具が造られ、売られて居るに違いない。 釣り場それぞれに、使われる道具は異なるとは思うが、今の馬入川のハゼであれば、キスの投げ釣りと共通するものがある筈だ・・・。例えば、テンビン、オモリ、ハリス、ハリ等々、どう云ったものがハゼ釣りに通じるのかは、およそ分る気がする・・。 その中で、今、キス釣りに好評を得ている「半ぶら」テンビンオモリを、そのままの形で縮小したら通用するのではないかと考えたのである。 しかし、馬入のハゼと云えども、使う竿や釣り方によってオモリやテンビンの形、大きさは異なるから、これが普遍的に通用するとは思えない。・・・たまたま、船キス用の竿とスピニングリールを使って、チョイ投げスタイルを選んだ小生用の釣りには、これが上手く適合しただけなのかもしれない。 でも、鱚介オリジナル工房の店主としては、その問い合わせを、無視したり、お断りすることは出来ない・・。僅かであっても、ならば、一歩進めたいものと老体に流れる血が騒ぐのである。 急いで、釣具店に行き「ナス型」のオモリを買ってきた。4号、5号、6号、7号、8号の5種類である。 そもそも「半ぶら」とは、テンビンとオモリの接続部分で生じるブランブラン状態を少し抑制し、投げ、サビキ、掛りなどを安定させるため、その部分にある「装置」を施したものなのである。 簡単に言うと、接続部分に熱収縮ゴムを嵌め、その半ぶら効果を生み出すのである。造る手順と技量が要求される・・。 写真がそれで、左から4号(赤)、5号(黒)、6号(青)、7号(黄)、8号(紫)である。テンビンの長さは、軸、アームともに80?であるが、ステンレス線の太さ(径)は、4〜6号が0.7?、7〜8号が0.8?である。 このハゼ用「半ぶら:テンビンオモリ」は、工房から発売する予定はありませんが、もし欲しい方があれば何時でもお造りします。ご相談は、鱚介オリジナル工房のホームページからメールでお願いします。その際、オモリの号数と、針金の太さ、テンビン部の長さなどご希望を頂くと助かります。