思い・雑感・・あるまま

年末に当って 

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ホームの平塚海岸

 あと数日で新年を迎えますが、この一年、お読みいただいた方々には深く御礼申し上げます。
 どうぞ一段と良い新年をお迎えになられますことを心からご祈念申し上げます。

 さて、年末に当って、少しだけ気になって居ることを振り返り新年に備えたく思います。ご理解いただけますことを切にお願いいたします。
 
 最近、このブログを書くことに対して「疑問を感じる」ことがある。
 端的に言うと、それは釣れている情報を書き込むと「大勢が来て混雑し、場が荒されるから書くな! 迷惑だ!!」と言われる。・・その一点である。

 この「鱚介のシーサイドブログ」は、情報媒体としては零細微少なものであり、それほど多くに伝わっているとは思えないのだが、ただ「釣れた!」の情報は素早く、一夜を超えたアクセス数は通常の倍にもなることがある。
 従って、書き方によっては、書き手である自分自身の首を絞めかねないのである。・・であるから、「地元の方」からそのように非難され、お叱りを受けることは理解できるし、これからも十分注意し、書き方も考慮しなければならないと思っている。

 さて、この難しい情報の伝え方だが、小生は30数年前から「釣り誌」等に寄稿し、特に初心者や一般の投げ釣りマンを対象として、釣り方や釣り場、釣り道具のことなどを書いてきた。だが、週刊誌であれば1〜2週間、月刊誌であれば1〜2か月遅れた情報しか届けられないでいた。
 そんな「紙」の情報伝達だったから、携帯電話やパソコン等の出現と共に大小様々、多くのメディアが発展するのは当然だった。
 ・・・10数年ほど前の情報交信は凄かった。釣れている場所が携帯電話で知らされ、即時に仲間が集まってくる。沢山のホームページから、一夜のうちに全国に釣果情報が伝わる。そうした情報を基に大小さまざまな「釣り大会」が催される。・・キス族にとっては災難な、そんな一時代があった。

 一方には「このままでは(個人の楽しみである)釣りそのものが破壊しかねない。」そんな言葉もささやかれてはいた。

 事実、そうした時間が経過しつつある中、釣り具の進化、釣り人の腕の向上と共に、その情報過多がもたらした影響は大きく、全国の好釣り場が大荒れしてしまった。

 ・・・やがて、当然か必然だったのか、その後はホームページやブログなどで公開された情報を発信する者は居なくなってしまった。今や、それは極端にそうなって居る。小生もそれを歓迎している。過剰であり過大であった情報が一段落したのであって、大いに結構なことだと思う。

 ただ、地元や全国に釣り仲間を持つ方はお互いに情報交換ができるが、個人や初心者はそれが出来ない。週刊釣り紙や月刊釣誌は相変わらずの状態である。

 釣りの素晴らしさを継承することは大事な事であり、先達がその役を果たすことも大切なことだと考える。

 釣り誌への寄稿と同時に「鱚介のシーサイドブログ」を書き始めて10年に近い。・・問われれば、自己満足のためだが、何かの役に立ちたい気持ちが並行してある。
 矛盾は承知だが、釣り誌と同等で、書いていること、読んで頂ける方はベテラン宛てとは考えていない。クラブなどに属さない初心者や、一般の釣り人への情報伝達だと思い書いている。

 一つ思うことがある。時間のズレた週刊紙、月刊誌、この釣れた情報を読んで、そのまま受け入れ釣行しても、先ずは釣れることは無いだろう。
 昨日釣れたから今日も釣れると言った保証はない。従って、小生がブログで「釣れたことを書いた」からと言って、明日も明後日も釣れますよ!と、約束は出来ない。
 
 小生は、得た情報は過去のモノ、何年も集め分析し、自分の周期的な釣りスタイルを創るための「資料」程度として受け入れている。

 釣りとは自然の中にある。釣りとは何時も変化し、動き続けている。・・・だからこそ「釣り人は、忍耐と大らかさ、広い料簡を持つ」・・そんな心掛けを求められているような気がしてならない。

 地元の釣り人は日ごと選んで恵まれた中に釣りができる。小生もそうした地元平塚海岸の釣り人の一人である。
 
 だからこそ、拘らず、情報を得て楽しみを求めてやって来た遠来の釣り人には、時には釣り座を譲るなど親切にもてなそうと心掛けている。
 
 また、地方遠征では、小生も同じように、遠来の釣り人として地元の方に迎えられ、お世話になって居る。


 お粗末な、こんなことが喉元に閊えていたのである・・・。



 本年、一年に渡って拙い情報や鱚介オリジナル工房の商品PR等、お読みいただいた方には深く御礼申し上げます。
 
 どうぞ良い釣り新年をお迎えになられますことを心からご祈念申し上げます。 ありがとうございました。 
                 高見澤佑介(高澤鱚介)









-思い・雑感・・あるまま

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