ガイドトールが完成!!

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 この所、大磯海岸の葛川河口周辺で、ピンギスとヒネの混じりで爆釣していると聞く。また、平塚海岸、花水川河口周辺でも近場で釣れている。・・・今の時季、投げ釣り初心者にとって絶好のチャンス到来である。 さて、投げ釣り道具の脇役でもある、力糸の先端とテンビンを繋ぐ「スナップスイベル」について情報をお知らせしたい。 一昨年、UG(植田漁具KK)から、力糸に結んだままでガイドを通過できるスナップスイベル「ガイドトール」が発売された。この種のものには以前より他の2社からも出されているが、正直言って高価で、また、着脱時に指先に力が必要であったり操作のしにくさがある。 実はそんなことから、数年前、UGの植田社長さんに「貴社のクイックスイベルを改良して、何とか細くシンプルな投げ釣り専用のモノが出来ませんか?」と話していたのである。 植田社長さんは研究熱心で、我々素人の意見も大事にしてくれる方である。その後、この話を忘れずに研究され、実現してくれたのがその「ガイドトール」である。  ところが、その初代のものは針金の先端が上を向いており、おまけに樽金との隙間が広すぎた。このため、ガイドに通すときはスムースだが、仕舞い時にはガイドの足に絡まってしまうのである。  正に「行きはよい良い 帰りは怖い・・」で、これは問題であると直ぐに意見を伝えた。早速、植田社長さんはスタッフ等と対応を協議され、取敢えずは針金先端と樽金との隙間を狭く改良し、ガイドの足に引っ掛からなくしたのである。 今、販売中のものはこうして改良されたものなのである。 しかしながら、針金の先端が上を向いているため、仕掛けなどのラインを引っ掛けてしまう構造はそのまま問題として残されていた。 以来、このガイドトールは鱚介テンビンの大事な部材として採用させて頂いているが、一方、自らの実釣でも愛用してきた。 ・・・ところが、どうしてもこの上向き構造が原因で仕掛け絡みが多く、絡んだイトは容易にほどけない。 ・・そこで、もうお忘れなのかも知れないと思ったが、再度この改良について意見を出していたのである。 そして、1と月前、構造を変えた新しく改良したガイドトールが送られてきた。改良には、技術者の知恵が必要だし、それを造る工作機械そのものを改良しなければならない。当然、それには金も掛かるし時間も掛かる。・・・最初の指摘時点から、ずっと対応してくれていたのである。 いま、この改良されたものを使っているが、トラブルは皆無で、やっと完成品として評価できるものが出来上がったと喜んでいる。この新しく改良された製品は近々販売されよう。未だご存じない方、是非一度お試しあれ!! たった一つの小さなパーツでも、完成されるまでにはこうした背景があるもので、手にする道具の一つ一つに、こうした苦労が詰められている。・・・もっともっと、道具を大事にしなければとの思いに至るのであった。

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