このところ風が強く出漁できず、暇をもてあそんでいる。・・・こんな中、ちょっと紹介してみたいことを思い出した。
食い物や飲み物を評価評論する記事や映像は多い。・・が、何時も思うのは、美味いとか不味いとかを判断できるのは、その人にしか出来ないことで、万人皆、異なる筈である。だから、小生は食い物や飲み物のことなどをめったに書けない。
本題に入る前に一言いうが、・・テレビなどで、口に入れただけでさもさもしく「美味い~!」と決めつける場面を見ることがある。だが、そんなことはあり得ない! 先ずは目で追い、口に近づけ、嗅いで、含んで、嚙んで、飲み込んで、口が空になって、一呼吸置いてから、初めて発せられるのではなかろうか。・・もっと言うと、少し時間がたってから、明日になってからでも変調が起こることすらあるのである。

ぽたりぽたり
さて本題だが、小生は酒が好きでどんな酒であっても呑む。・・とは言え、本命は日本酒である。これまで多種多様な酒を味わってきたが、今やどこのメーカーの酒でも「本気で造られたモノ」であれば、どんな酒でも旨い。・・時として、香りも味も、自分には合わないな?と感じるモノに出会うことはある。・・・ただ、こうしたときには発見したことに喜びを感じ、こんな酒もあるのだ!と自分に言い聞かせれば、二口目からは美味く飲み続けられるのである。
今、常飲している酒は新潟の「麒麟山」という酒で、かれこれ10年来愛飲している。新潟の北、福島県寄りの阿賀町にある創業180年という中堅の老舗である。・・好きな燗酒には「超辛口」、冷やには「淡麗:ユキノシタ」で、ともに濃いめですっきりしたキレの良い酒である。
特に、2年前に知った「ぽたりぽたり」は実に旨い! 冷酒であるが、爽やかな香りで柔らかく、すっきりした本当に美味い!!と思える酒である。今年は数本買い込めたが、もうすべて吞んでしまった!! ・・そんなことで、遅くはなったが酒好きの方に是非とも紹介したくなった次第である。・・ただ、残念ながら季節限定で数も少なく今はもう終わってしまった。
・・「麒麟山」を扱っている店は少ない。・・小生は平塚の海岸近くにある「鈴木酒販」(364日営業中)から買い求めている。「ぽたりぽたり」は、11月ころから売り出されるはずである。