投げ釣り釣行記

沖縄・・ホシギス(三)

投稿日:

1月25日、沖縄の首都那覇市のホテルで目が覚める。午前7時を過ぎているのに未だ薄暗い。夜明けが遅いのと曇り空がそうしているようだ。
昨晩の宴会は楽しかった。釣り人同志の気心の通じは早い。大いに語り、大いに飲んだ。確か、ホテルにチェックインしたのは、今朝になっていたような気がする。なのに、不思議にもサケの残りも無くスッキリしている。泡盛とはそうしたサケなのだろうか?

7時30分、佐久川さんに代わって「ほぼ完全攻略本出版局」の名嘉山博さんが迎えに来てくれた。今日、目指すところは南の「与那原町」と、釣れなくば「糸満市」ということになった。途中、何とか特エサ「シマミミズ」を得ようと数件ほどの釣具店に寄ってみた。しかし何処も扱ってないという。仕入れて3日位で腐ってしまうのだそうだ。
与那原の外に向かった堤防は、付け根付近にはかなり藻が付いているが、先端に向かっては砂浜が広がっている。残り少なくなった東京スナメを付けて投げてみる。だが居ない。・・だんだんに先端方向に移動するが、やはり居ない。桟橋で釣る数人の仕掛けには、キラキラするものが釣れている。小さな「ヒイラギ」のカゴ釣りだった。

1時間ほどで諦めることにし糸満に向かう。ほぼ1時間後、糸満市役所がある埋立地前の整備された公園前に着く。遠浅で美しい釣り場だが、どうやらここでも嫌われてしまったらしい。川の対岸に、置きサオでのんびりと数人が釣っているが動きが無い。多分、釣れないのだろうとみた。

早々に引き上げ南浜漁港に移動する。国道から降りたところに、小さな「みなと商店」という釣具店を村越さんが見つけた。「島ミミズ」有り・・との看板がある。入り口付近の発泡スチロール製のハコに入っていた。1パック300円と500円がある。観て、やっと「シマミミズ」なるものが理解できた。それは「岩イソメ」の細いヤツであろう。寄った釣具店では、ジャリメのことだと云うし、太いマムシ(岩イソメ)と云う所もあって、正直、正確さに欠けていた。恐らく地物の岩イソメであろう。太いものは無かったから、細いのだけを選んで捕って来るのかも知れない。ただし、私自身は淡水のドブに居る「縞ミミズ」の海水版だろうと思っていたから、相当に思い違いをしていたことになる。

店主は、「これから上げ潮になるから必ず釣れますよ。」と云う。それぞれ1パックを買い求め、漁港を囲んだ狭く長い堤防の先端に行く。かなり根掛りはあるがキスは居そうだ。しかしである。私には2度大きなアタリが有ったものの、空しく外れてしまった。暫く後、村越さんに大きなアタリ。だが、上がったのは20センチくらいの「アジの類?」であった。もしや、私の先ほどのアタリもそうであったかと思うと気が萎える。ならば、もう一度さっきの公園の、反対側の河口に行こうということになった。

昼である。釣具店の近くのかなりマニアックな「沖縄そば屋」に入ってみた。そばとアサリ飯の定食を注文する。・・・これが正直、旨い。3日間、昼に沖縄そばを食ったが、最高の味に行き着いた感じである。他にもこうした店は有ろうが、こだわる店主の自信が料理にみなぎっている。時間がずれているにも拘らず、次々に客が訪れることもこれを証明しているようだ。

満足した後、海岸公園に突き出した展望台の石積み堤防に行ってみた。左側には川があり、海に払い出している。先ほど見えた地元釣り人の先に釣り場を取った。村越さんは先端に行く。仕入れた「島ミミズ」をハリいっぱいに付け、対岸に向けて投げる。暫く置きサオで待つ。カンッ、カンッ!ゴンッ・・と凄いアタリが入る。高い堤防から石積み提の坂を下り、一気に引き上げる。美しい20センチ級のホシギスだった。

どうやら期待が持てそうだ。ならばと、5本バリの仕掛けを付けてみた。その2投後だった。アタリは小さいが確実にホシギスのアタリが出る。何時ものシロギス釣りように待ってみた。追い食いは果たしてあるのだろうか?ラインを張りながら少しだけサビいてみる。再び新たなアタリを感じる。さっきと同じように、堤防の坂を下り、水際に近づき巻き上げに入る。かなり重い・・何と、水面に浮き出たのは3尾・・トリプルではないか! 難しい、難しいと思い続けた「ウジュル」が、思いどうりに釣れてきた。もうこれ以上言うことは無い。

その後、散歩する人から、反対側で釣れているとの情報を得、直ぐにそこに行く。帰り支度をしていたその釣り人から釣り方を聞いてみた。直ぐ傍で、岸と平行に投げればよいとの事。早速、第一投目から来るではないか。以後、村越さんと並びながら、ゴツッゴツッ、ガンッガンッを重ね、時間も5時を過ぎるまで頑張ってしまったのである。

「島ミミズ」は矢張り特エサなようだ。「東京スナメ」も良かった。次回来ることが出来たら、もっと「柔らかなサオ」、もっと「軽いオモリ」、・・それと「岩イソメ」も「東京スナメ」も沢山持って来よう。そんな思いを馳せながら、沖縄ホシギス3日間の遠征釣行を終わることが出来たのである。さあ、20時発フライトに間に合うように空港に急ごう!!

追 記 
写真の「海岸に咲く花」は、オオバナクリプトステギア(ガガイモ科)インド原産の、巻きつる型のつる性植物と云うことが分かった。派手なしっかりした花で、別名:オオバナアサガオ、通称:インドゴムカズラと呼ばれるそうだ。

Loading





-投げ釣り釣行記

執筆者:

関連記事

ホシギスを求めて

小ボシのツーショット! 厳寒の中、沖縄にホシギスを求めて3泊4日の釣行を楽しんできた。同行は?と言うより、案内は世界を股に駆け巡る村越正海氏である。航空券もホテルの手配まで、皆お任せしてしまった。・・光栄である。 2年前も二人で来たが、それ以来の気ままな、それでも真剣なホシギス釣りとなった。 地元沖縄ではホシギスのことをウジュルと言う。ホシギスとは格好いい名称だが、それは魚体の側面に数個の黒い点があり、これをホシに見立ててそう呼んだのであろう。その他沖縄には、モトギス、アトクギスが居ると聞…

Loading

no image

沖縄・・ホシギス(一)

23日〜25日まで、沖縄のホシギス釣りに行ってきた。同行は、今や世界を股に駆ける村越正海氏との二人旅。私にとっては正に遠征釣行なのだが、村越さんにとってはごく日常的な釣行なのである。昼着のフライトで那覇空港に着く。待ってくれたのは「ほぼ完全攻略本出版局」という、月刊釣り新聞の編集発行人・佐久川政一郎氏であった。先ずは腹ごしらえと云うことで、案内されたのがソーキそばの専門店だ。ソーキそばと云う名は聞いたことがあるが、私にとっては初めて口にするものであった。ソーキとは、言うなれば、うす甘く軟らかく煮付…

Loading

アオギス・・ヒット&リリース!!

角田清志さんのアオギス25?!! いきなりだが、表題に、”ヒット&リリース”と書いた。・・が、これは小生が決して好む言葉でも、行為でもない。 一つだけ言えるのは、アオギスは水産庁編集「日本の希少な野生水生生物に関するデータブック」で「絶滅危惧種」の1種にあげられており、保護の立場から、これを実践したまでのことである。 さて、こう言ってしまったのだから、もう、お分かりだと思う。・・・九州への遠征釣行、目的の一つでもあった3年振りの「再びアオギスに面会!」は、無事達成できました。 仲間は和田、…

Loading

平塚海岸 秋の陣 第一報!

19尾 855グラム 朝夕の涼しさが、確実に秋を感じさせる頃となった。ダメダメ続きの平塚海岸にも、やっと!!シロギスの気配が・・・・。 今日、遅出の午前8時に「扇の松」下に入ってみた。波は久々に静かだが、濁りは未だ残っている。 潮は小潮・・9:48分の満潮に向かって厚い。  海水浴場の水温は28度だと言う。そんな高水温では浅場でシロギスは釣れない。そんな事から、今日は、水温が安定しているであろう深場を意識し、硬めのサオで遠投を試みた。 喰った距離は遠く、7色から6色の間だった。手前はヒイラ…

Loading

丹後で、鳴門で、よく遊び、よく遊ぶ

吉野川左岸の28センチ 1日の夜から4日の夜まで、釣友4人と京都丹後半島と徳島鳴門で投げ釣りを楽しんできた。遠征の主目的は、阿波釣法で名をなした投げ釣りの大御所であった寺沢守氏の追悼大会から早3年目、徳島鱗友サーフ(会長:瀬尾捷征氏)主催による投げ釣り大会への参加である。  平塚を午後10時、平岡順司さんの愛車アルファードで出発。メンバーは、何時もの和田満雄さん、力石一穂さん、伊藤幸一さん、私の5人。  第1日目の行き先は丹後半島の野原漁港の堤防であった。ここでは秋深く荒波が出始めた頃、大…

Loading

2026年3月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

アーカイブ