・・と、タイトルを入れたが、釣行しなかったと言うわけではない。釣りの世界では、「昨日までは良く釣れた」と言う言葉が良く使われる。事実そうであることが多い。
6日に高知入りし、午後から春野町の「文庫の鼻」に行ってみた。・・途中、ジャリメの養殖場に寄り、500円分を買う。その量といったらすごい。弁当箱一杯はゆうにある。山口茂さんは初めての体験だから「神奈川での釣具店の10倍以上もある」と、信じられない様子。
早速、海に向かう。ここは、15年前私が30・1センチを釣ったところ。しかし、その後は台風で砂浜が去り釣り場がなくなってしまっていた。だが、そこに、今年10年ぶりに砂が戻ってきたのである。釣り場の様相は沖合いの岩場にテトラが入ってしまい、当時の面影は無くなってしまったが、大いに釣れる感じだけはする。
急ぎ支度を済ませ数投する。・・だが、掛かってくるのは20センチクラスばかりで期待通りではない。こんなことを言うと、湘南の連中には済まないのかも知れないが・・・。結局、夕刻までやったが4人で30尾位だったろう。私は、タコ4尾とエソ2尾。本命は3尾しか釣れなかった。高知の釣友達が口にしたのは、ここから「仁淀川河口左右」で、先週まで20〜28センチクラスが50〜80尾は釣れたと言う。聞きなれた?聞き飽きた?何時もの言葉であるような気もする・・が、止む終えまい。
翌朝は、午前2時に起床。向かうところは四国南西端の足摺岬を超えた、土佐清水市の「竜串海岸」。ここも、昨年5月、30・6センチを釣った海岸である。要は、大型を狙おうと言うことである。しかし、居なかった?釣れなかった。そんな中、全日本サーフ高知県協会長で竜馬サーフ会長を務める吉永武司さんは別、23センチを頭に5尾も釣ったから凄い。
その後、直ぐ近くの「桜浜海岸」に行ってみたがピンギスのみであった。高知に来て、本物のピンギス?に出会うことは余り無いから、貴重な体験かもしれない。
続いて、県境の宿毛市の「小浦海岸」に行ってみた。高い道路渕からの投げ、小浜からの狙いで全員23センチ前後を得たが、ここも数が続かない。状況はあまり芳しく無い。
あきらめて、早々に戻りつつ土佐清水市の「下ノ加江」に向かう。広い白砂青松の砂浜は「7色以上(約200m)投げないと釣れないということだから諦め、左側の漁港がある河口の深みを狙ってみた。思ったとおりだった。私にやっと26センチがくる。チョイ投げの船道だった。しかし、ここでも次が続かない。
この日は早上がりとし、何時もお世話になる四万十市の「中村旅館」に泊まる。こぎれいな宿で風呂もゆっくりできる。宿代は素泊まり3500円と格安である。
8日は、4時起きし四万十川左岸の「下田堤防」に行く。そこで、仕掛けたのが堀川宗雄さん。いきなり23と25センチのダブル。全員がその場に集中する。待ちに待った大型シロギスとの遭遇だ。遠近投げ分け全員が20〜23センチ級を物にした。
その頃、愚図ついていた空から大粒の雨、まるでスコールのようだ。皆、雨具を着てさらに頑張る。
1時間もしたろうか、すっかり雨も上がる。場所を少し上流に移動した弥園順次さんから、26センチが2尾釣れたとの連絡が入る。行ってみたが、私には20センチクラスばかり。ところが、山口茂さんには26センチの大物がヒット。ここに来ての一投目に大きなアタリがあったものの、根掛りしてバラシてしまったと言う。よく取り戻したものだ!
9時過ぎ、高知市に戻りつつ「出口海岸」に寄って見たが、切れ藻が多く釣りにならず。さらに「田野浦漁港」にも寄って見たが、ここも芳しくなかった。それならばと、冬場にジャンボギスが釣れる「安和海岸」にも寄ってみた。しかし、正面からの強い風と濁りで、大型は釣れず釣れて来るのは15〜18?の小ギスばかり。今日の釣りはこれで終了とした。
夕刻、堀川邸でご馳走になり、アルコールも入って早寝する。4日の「湘南ひらつか投げ釣り大会」以来、早朝勤務?が続き、寝つきが早く午後9時には白河夜船の状態だったろうか。
9日、最終日。5時に起きて釣り場に向かう。高知では、関東と比べ若干日の出が遅い。目指すは「仁淀川河口右岸」だった。・・が、台風並みの大波が打ち寄せており、釣りは全く困難だ。ならばと、行った先は宇佐から入った横波三里で知られた「浦ノ内湾」。宇佐大橋から奥は静かで、特産のアサリ船が何艘も操業している。半島にある高校野球で名を馳せた「明徳義塾」の坂を下り、左折して釣り場に入る。車1台がやっと通れるような場所で、投げる場所も路上からだ。暫くやるが、小型が釣れる程度。そんな時、堀川さんの友人田村さんと山本さんがヒョッコリ来る。表海岸が荒れ、矢張りココしかないと来たそうだ。田村さんは、ここら辺を熟知しており、実績ある釣り場に案内してもらう。結果、私には22センチクラスが1荷。川崎博さんに23センチが1荷、堀川さんにも同クラスが釣れる。
しかし、この日は、4時の飛行機で帰らねばならない。止む無く早上がりとし10時終了帰路に着く。
この4日間、また、色々なことを経験したし、新たな釣友とも知り合えた。6日の歓迎会からずっと付き合ってくれた高知の釣友達に感謝し、高知遠征を無事に、また楽しく終わることができた。
恐らく、私達が帰ったそのあくる日から、また、ジャンボ級の連釣りが始まるだろう。どうやら、我々がいた4日間はシロギスも一時休息中だったのだろう。
吉永さん、山中さんとは24日〜25日の渥美半島で行われる「東西選抜100人の会」で、選手としてお会いすることになる。恐らくその折、今日以降の大漁話を聞かせられるに違いない。
高知のキスは一時休息中だった
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執筆者:東京湾展望台