6月4日(日)午前4時、最近買い換えたばかりの和田満雄さんの車「セレナ」は、重い荷を積んで平塚を出発。・・・快調に高速を辿り、正午12時丁度に鳥取県米子市の「かめや米子店」に到着。今回は、もう一人の同行者和田明雄さんとの3人旅で、運転を一度交代しただけで苦労することなく到着した。
弓ヶ浜で行われたダイワ予選(3日)、報知名人戦(4日)と連日出場し、お疲れ気味の横山武さんと落ち合う。今回は釣りにはご一緒できなかったが、克明に釣り場の案内をしていただき、お別れする際には貴重な「空から見た山陰・但馬の海釣り」を頂いてしまった。
広げると、ここが良い、ここは昨年良かった釣り場などと記したラベルが、細かく貼ってある。さらに、夕刻釣りたいと言う希望に、境水道の㊙釣り場まで案内頂いてしまった。
これで今回は安心して釣行できる。・・・何時も丁寧に対応してくれる横山さんの人柄に頭が下がる思いであった。
横山さんと分れ、街の食事処「漁火」と言う初めての店に入り、一番簡単な「海鮮丼」を頼む・・。確か1150円?だったが、満足できるネタとボリュームは流石、境港である。
午後2時から、境水道に面した西の外江町の波止で竿を出す・・。一投目から20?級がコンスタントに釣れ、最長は23センチ止まりだった。だが、「釣れない湘南」から来た我々には充分に楽しめるアタリであった。
夕刻、地元のベテランキャスター岡田信行さん、木山満さんが地元で評判の「山陰美遊食・うまいもんや・風鈴」と言う店に案内頂いた。釣り談義はもとより、酒も魚も旨く、大変楽しい夕食だった!!
宿泊は、米子市の皆生温泉にあるビジネスホテルオーシャン。ホテル敷地内に温泉施設が有り宿泊客は無料である。一泊5400円は格安であろう・・・。
6月5日(月)
午前5時30分、ホテルを出て弓ヶ浜に向かう・・。昨年良く釣れた海岸北側の「勝手ヶ浜」と言う所に入ってみた。弓ヶ浜は数日来、北東からの風が吹き荒れ気味だったようでこの日も吹いていた。・・だが、ここ勝手ヶ浜は位置的に風が当らず穏やかで、連日行われた大会もここは使ってない。・・だから狙い目だと、地元キャスターや横山さんからの助言も頂いて居たのである。
確かに近場で釣れる、だが、型が小さい。最近、弓ヶ浜は小型化しているとの噂があるようだが、これなのか? 2色で連、連でハリ数ほど掛ってしまう。だが、今回の小生の釣行目的は大型狙いと決めてきた・・。少し遠目に投げて見たところ、数は減るがまあまあ20?サイズが混じってきた。
昼近く、この日仕事休みの岡田さんが来てくれた。直ぐに10本バリをだし、大胆な投げで遠投を始めていた。多分、7色アタリだろう、我々サイズよりも更に大き目混りで連を重ねていた。流石に、この地育ちの名キャスターである。
同行の二人も、小さサイズから大きめサイズに切り替え、湘南で味わえない釣りを堪能していた。・・・途中、入りきらない魚を、車の保管クーラーに移さねばならないほど良く釣れたのだった!!
昼を、近くのラーメン店で取り、午後は岡田さんの案内で境水道の「保安庁船付き場」付近に座を取った。・・・小生は大物から嫌われてしまったようで、アチコチ歩き廻ったが結局22センチ止まりだった。
両和田さんは、同じポイントで頑張って25cm級をモノにしていたが、やはり目を見張ったのは岡田さんの釣である。
ハリ数は少し減らしているようだが、大物混りで6連、7連と釣り上げていた。小生の釣りでは精々3本止まりで、1尾の大物を誘って釣るのだが、岡田さんの釣りを見て少し考えが変わってしまった。
5時に近く、この日はこれで終了・・。岡田さんから30尾近い獲物を頂いてしまった。遠征すると、何時も地元の釣友にお世話になってしまうが、今回も本当に親切にお付き合い頂いたしまった。ここに深く感謝を申し上げる次第です。
さて、釣った沢山の獲物をどうするのか?だが、慣れた満雄さんは発泡スチロール箱を用意してきている。・・それに全員の釣果を詰め込み、塩氷で冷却・・。クロネコヤマトの宅急便営業所から住まいの方に送った。・・失礼かもしれないが、受け取った方がどんな顔をし、どう処理するかを想像するのも楽しいものである!!
今日の釣りはこれですべて終わり、水道を跨ぐ「境水道大橋」を渡り、対岸の島根県側にある「民宿:まつや」に向かう。
橋を下り、宿とは反対の「美保関」を覗いてきた・・。何処も波止からの釣となる。・・・様子からして、やはり大物を目指すなら境水道なのだろう・・。そんなことを話しながら車をUターンさせ宿に向かった。
「民宿:まつや」の料理は凄い!! パンフに「日本海の魚介類 てんこもり! 操業五十年山陰 まつや 食べてよし、泊まって良し、大迫力で召上れ!」・・・と書いてある。
・・・全く、その通り!!・・後、言うことは無い。少し飲み過ぎたが、明日に備えしっかり喰いもした!!
6月6日(火)
一人、早朝に起きて、宿の前に広がる県漁連の波止に行って見た。ここは島根県松江市で、境水道を挟んだ対岸は鳥取県境港市の魅力ある大物釣り場である。
大きな工事用の台船が着岸しており、西側の空いたところから投げて見た。
エサはチロリの生。鱚介アブミ・ケイムラフッ素コート6号の3本バリである。ちなみに、ジャリメを持ってきたがこれでは食いが悪い。
4色半に投げサビくと直ぐにアタリが・・。18センチ級が2点、続いて2点と来た。暫くしてイカ船が帰ってきて着岸・・。迷惑を避け、場所をさらに西に移動・・。
ここは5色に投げても、2色でも、釣れる型は20センチ止まり。多分、潮廻りが悪いのだろう。この境水道は潮の動きが無ければ喰わないと言うのが定説らしい。
6時過ぎに両和田さんも来られたが、同じような釣況であった。7時朝飯で、いったん引き揚げたが、釣った20数尾のキスは宿に提供した。
午前8時頃、宿を出て裏側の七類港に行って見た。ここは隠岐の島行きのフェリーが発着している天然の良港で、深みもあって大キスが期待できるとのこと。
今回初めてであったが、フェリー波止は止め対岸の漁港波止に向かうことにした。
場所は定かではないが「民宿小浜荘」の前で、漁船が入っていない「プールのような漁港」を囲むコの字の防波堤が釣り場である。
漁船が近くを通る。・・・気がかりだったが、確かにキスは居た。18〜20?が主体だがポチポチと釣れ続いた。実は、プール状になった港内が気になっていたのだが、根掛り覚悟で投げて見た。・・・何と、たった1色チョットなのだが、26?の大物が! さらに漁船の通路となった入り口付近で23?が来たのである。
・・・恐らく誰も攻めようとしない「釣り堀」見たいな所は、穴場である場合が多い。時折行き会う、こうした場所では必ず試すことにしているのである・・。
・・今日は見事にこれが当たったようで、それら大物を含めこの七類港での釣果は20数尾であった。
午前中のみでここを引き上げ、午後は再び境大橋を渡り、境港市の釣り桟橋〜フェリー岸壁に大物を期待した。しかし、大型は少なく20?平均かな?・・、3人それぞれが20尾前後でこの日を終わることにした。
「民宿:まつや」に連箔したが、流石に二日続きで贅沢は出来ない。食堂を兼ねた店であることから、好きなものを注文し夕食とした。普通の定食を取れば、酒の肴は十分である。この日も適度に飲んで、早く寝た。
6月7日(火)
山陰遠征はこの日で終わる。計画では早朝釣りをして、9時頃朝飯を済ませ10時出発すれば、夕刻6時には帰宅できる計算だった。
早朝4時に目が覚めるも、残念ながら冷たい雨が降っていた。・・時々は窓を開けて外を見ていたが、6時頃になってやっと小雨に・・・。急いで合羽を着込み釣りに出た。
昨朝と同じ県漁連岸壁には大きな大仙が在り、出漁しなかったのだろうイカ船も停泊していた。更に、2グループの若者が、雨にも負けず西側の空いた場所にいた。
時間の限られ、止む無く船と船の狭まっつこい間に座を取り、3人で同じ場所を攻めて見た。暫く後に満雄さんが26?を、明雄さんも25cmを仕留めたのだが、昨日の七類港の祟りなのか、小生は20センチ止まりだった。
しかし、最後の釣りでそれぞれが持ち帰れるほどの釣果はあった。釣り残し、又に備えることも大事だと、今回の釣行はこれで終えることとした。
一つ大事なことが・・・。
実は、4日間釣りをしたが、顕著だったのは塩東京(東京スナメ、又は、チロリの塩漬け)が可なり良かったことである。見方を変えると、生エサ以上に効果があったことも感じている。顕著な理由は分らない。しかし、この結果から感じることは、これからの遠征釣行で、東京スナメを活かしながら保存する苦労が避けられそうだという事である。
宿で、最後の朝飯を食べ、9時30分に帰路に着いた。高速を順調に飛ばし途中名古屋辺りで工事中の渋滞に嵌まってしまったが、それでも名ドライバー和田明雄さんのハンドル捌きがあって、夕刻5時過ぎには帰宅することができた。
遠征には気心の合った仲間で行くのが良い。これからもお互いに誘い合っていきましょう!・・・と言う合言葉を持ってこの山陰遠征釣行を解散した。
お世話になった地元の釣友方々、本当にありがとうございました。
また、鱚介オリジナル工房は本日から再開いたしました。長らくお休みをいただいたことを感謝いたします。