一昨日、平塚海岸でシロギスを釣っていた釣友が、ヤケに派手で美しい紋様のカニを釣り上げた。昔釣れたワタリガニに似ているが美しすぎる。数人居た釣友の誰もがその名前が判らなかった。
帰宅後、我がカワハギ釣りの師匠である生物写真家の久保秀一さんに写真を送り尋ねてみたところ、次のような返事を頂いた。
『お尋ねのカニの件ですが「タイワンガザミ」の雄と思われます。カニの仲間は変異が多く案外色や模様は当てにならないのですが、目立つ青色とハサミ脚の基部に目立つ3本のトゲが決め手でしょうね。4本有るようにも見えますが上からの画像では認められません。分布は相模湾以南ですが平塚で穫れたのは珍しいかも知れません。
前のヤツデスナヒトデといい、やはり温暖化の影響でしょうか?』・・と言うものでした。
さらに、神奈川県の水産総合技術センターからも返事を頂いた。
『タイワンガザミは、本邦では房総以南、九州、沖縄、そして日本海でも山陰などの沿岸各地に分布しており、日本でも広く食用に供されています。タイワンガザミは、碧青色に白い雲紋模様があること、額にある棘が4本であること(ガザミは2本)の特徴からガザミと区別できます。名前のとおり、ガザミより南方系ですが、古くから相模湾では普通に見られるカニです。ちなみに、40年前頃から隣の静岡県では、栽培漁業(大量に種苗:稚ガニを生産して海に放流する事業)の対象種であったとのことです。』
・・・と言うことでした。・・・投げ釣りマンとは縁が無かっただけで、特に珍しいと言うものではなかったようです。それにしても、温暖化の影響が身近な波打ち際にまで迫っているのでしょうね!!
タイワンガザミ・・だそうです
投稿日:
執筆者:高澤鱚介