明日24日(金)〜26日(日)まで、小田原アリーナにおいて、小田原・箱根「木製品フェア2008」が開催される。小田原・箱根の木製品は江戸時代から地場産業として栄え今も多くの伝統工芸が継承され、高度な寄せ木細工なども創られている。
これを仕切っているのは、社団法人「箱根物産連合会」。実は、その傘下にあるサトウ工芸社から、我が鱚介オリジナル工房の「釣り道具」を展示してみないか?・・との誘いを受けていたのである。
確かに、小生は釣り道具にはもっと温もりを持ったウッドパーツを利用したいと考え、数年前からサトウ工芸社にお願いし、幾つかのこだわりを持った道具を造っている。
しかし、ウッドパーツを作るのは、伝統工芸師であり箱根細工技能師である佐藤文昭社長である。・・師は、形を削りだすバイト(鉋刃)の作製から、時間と技術を駆使し幾つもの新しい工程を組みながら、立派なパーツとして仕上げてくれている。
・・・だから、・・そうしたことから、それを他の部材と共に加工し、釣り道具として仕上げていくには我が腕は余りにも頼りない。・・だが正直言って、工芸社にはパーツはあっても完成品は少ないのである。・・ならば、苦労を強いている社長さんへの恩返しもあろう。・・と、云うことで、ここ一番頑張ってみよう!!となったのである。
サトウ工芸社のブースに展示させて頂いたものは「投げ釣り用の竿立て(サンドポール)」、「船用の小物釣り用竿置き」、「クーラーボックス取り付け用の竿置き」、それに10数種の「木オモリ(ウッドシンカー、我が工房の商品はウッドガンと言う。)」である。
ここで、ふっと思ったのだが、・・これが釣具の展示会なら気合も入る。しかし、ここはそうではない。・・ならば一般の方々に「木」が、釣りの世界にもこんな形で使うことが出来るのだと言うことを知っていただければ良いし、もし、釣り人の誰かの目に止まり、「木」独特の温かみや落ち着きを感じて頂き、更に言えば、釣り道具としての機能を知って頂ければ、それもなお結構なことである。・・と気軽に考えることにした。
当日は、全国の木工芸家が参加する「木のクラフトコンペ」も同時に開催され、暮らしの中に潤いや暖かさを感じさせる「木の道具、木の品」が沢山展示される。また、木工店での即売もある。興味ある方は、是非お出かけいただきたい。
徒歩での交通は、小田急線の蛍田駅又は富水駅下車。共に徒歩で15分、なお、期間中専用のバスもあるという。
小田原アリーナに出展!!
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執筆者:高澤鱚介