我が「鱚介オリジナル工房」からのPRです。
過日、前アタリが取れる投げ釣り用のテンビンとして、この「弓形半遊動専用」を紹介したことがあります。そして、試作品を20名くらいの方にプレゼントさせていただきました。 そのとき、このテンビンを造るには難しさがあり、時間が掛かってしまうため、鱚介工房からの発売は難しいとも書きました。
実はその後、多くの方から使ってみたい、発売してほしいとの声が届けられ、少し迷ったものの、この種のテンビンは他に無く思い切って作成することにしました。
今、ほぼ200本ほどを造り終えたのですが、肩は凝り、手や指はマメが固まりタコ状態になってしまっています。・・・もう、造りたくない!と言うのが本音でもあります。
そんなことから、多分、限定量販売となってしまいますが、先ずは、是非使ってみたい方にお勧めします。
価格は少々高くなってしまいました。・・鱚介工房からは1本500円で販売を開始です。また、小田原市鴨宮の「宮島屋釣具店」でも近々発売予定です。
*なお「弓形半遊動テンビン」の詳細は以下の通りです。
投げ釣り用のテンビンは色々な構造のものが市販されていますが、極端に言って、アームが海底から立つ「L型テンビン」と、富士ジェットテンビンのように海底に水平になる「直線テンビン」に分かれます。
この「弓形半遊動テンビン」は、海底を水平に這う構造のものに近く、しかし従来の鱚介テンビンと同様に、アームが浮き上がるように自分好みで反らせたり、折り曲げたりして使うことができる半遊動の「直線テンビン」です。
そして最大の特徴は、小幅な遊動軸を持つことと、スナップスイベルを排除した事です。60ミリの遊動軸では、サオ先から発信された小さなバイブレーションを仕掛け全体に伝えて魚を誘導します。
更に、ベテラン釣り人にとっても難しいとされる「前アタリ」を確実に伝えます。
また、スナップスイベルの排除によって、スイベルによって引き起こされるオモリの余分な回転やブレを防ぎます。さらに、魚がエサを咥えた瞬間に違和感などを与えないよう、シンプルなスナップのみにしました。
このように「弓形半遊動テンビン」は、これまでの概念を超えた新たな発想から生まれた、新しい型のテンビンであると自負します。
完成に至る間、自ら何回も実釣を繰り返し多くのベテラン諸氏にも使っていただきました。その結果、投げた後の空中や海底での絡みなどを生じることも無く、アタリも実にダイレクトに伝わってくることが実感されています。
なお、直線テンビン特有のアタリ外れは、アームを丸めたり折り曲げる事によって、テンビン効果が増しバレを防ぐことも分りました。
仕様は、全長240ミリ、遊動部は60ミリです。素材は、直線部分、遊動部分共に硬調ステンレスSUS304Hの1.0ミリ径を使用しました。また、遊動部分は、ダルマスリーブで絞めハンダ止めです。なお、スナップはUGのダニッシュオンリー2号を採用しました。
弓形半遊動テンビン・・ついに発売!!
投稿日:
執筆者:高澤鱚介