「翼の王国」とは、全日空グループの機内誌である。昨日、重い荷物が宅配されてきた。差出は「泰正」とある。開くと、何とこの機内誌が10冊も入っていたのである。
泰正とは、正木烝司さんが経営する国内有数の大会社である。正木さんは、この「翼」にずっと以前から「釣りや魚などを題材としたコラム風記事」を書いている。人気のある内容で、読まれている方も多かろう。
・・その正木さんから「先日、臼杵に釣行した時のことを「翼」に書いたから・・・」と、お聴きしていたモノだ。
その記事は15Pにあった。
堤防で撮った正木さんと小生のツーショット。そして、とても中身の濃い、巧みな文章がつづられていた。内容は直接的な釣行記ではないが、正木さんの身近にいる2人の釣り人を「釣具」と「釣技」で結びくくった名文である。
記事中に本名は無く、Mさん、Tさんとある。敢えて隠すことは無いだろう・・・、Mさんとは村越正海さん、Tさんとは不肖小生である。
中身を簡単に言うと「世界を駆け巡る釣り界の第一人者であるMさんから、ひょんなことから頂いた高級竿がある。それを持って大分臼杵にTを誘って釣行した。そこで名人級の腕前を持ったTが、そのプロが持つ竿を使ってシロギスを次々と釣った・・。」・・・と云うものである。
文末には「湘南のキスも、臼杵のキスも、甲乙つけがたく旨い。」・・と、食通であり料理研究家でもある正木談でくくられている。
Tとしては、名人級とか言われるほどの腕前などは無くこそばゆい気もする。しかも、村越氏と並ばされ、政財界に通じた大御所の正木さんが持つペンで、人を気遣い、心のこもった文章で紹介されたことは、いつも雑な釣行記事しか書けない小生にとって、大いに感激するものであった。
ちなみに、この「翼の王国」の発行部数は84万部/月だそうである。当然、全日空を利用する多くの方の目に留まるが、もしかして、その中にはオヤッ?と思われる我が知人が居るかもしれない。
翼の王国
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執筆者:高澤鱚介