昨日、三浦小網代の船宿「丸十丸」で行われた「第4回・和竿で釣るカワハギの会」に参加してきた。今シーズン初のカワハギ釣りであった。
ウイークデイとは言え、カワハギの人気は高く参加者は約70数名。大雨の土砂崩れで不通となった京急電鉄のあおりを受け数名が欠席・・・、さぞ悔しかったろう。
大会の勝負は3尾の重量で決まる。・・・誰にもチャンスはあるのだが・・・、いつものように、やはり上手な人が上位を占めるのだろうか??
遠方の台風18号と寒気がぶつかり、この日は北の風が強かったが海は穏やかだった。午前8時ころ、4船に分乗し岸から500メートうほどの海原へ・・・。
朝日を受けて、和竿に塗られた漆の渋い色が光る・・・。何時ものようなバラバラの竿の色や釣り方と違って、和竿の釣りは、釣り人、釣り方にまで、侘び寂びさえも感じられる。船中20名近くがすべて「竹」で造られた「和竿」・・・、これだけ揃うとぞくっとするような壮観さを感じてしまう。これこそ正に「日本に伝承された釣りの文化」なのだろう!!
生憎食いは渋く、小生の乗ったB号船ではみな苦労しているようだったが、流石ベテラン者ばかりアチコチで大物を釣り上げた声がしっかりと聞こえていた。
小生は、横浜竿の「汐よし」さんに造ってもらった和竿を2本と、安価な実用的な2本合わせて4本持っている。・・・実は「汐よし」の主人早坂さんからは「うちの竿は実釣ようだからどんな過酷な条件下でも使ってほしい」と言われているのだが・・・。
そうは言え、小生にとっては大事な大事な竿で、どうしてもこうした「大会」ではそれを持ち出すことが出来ないでいる。 そんなことから、この日は3番目に大事な竿を使った。
小生の和竿に対するイメージだが、普段手にするカーボン竿と違って、全ての行動に対し優しさをもって接しなければならず、それがまた「釣りをしているのだ!楽しんでいるのだ!」とした、独特な感覚に引き込まれていくから不思議なもの・・・・。
釣果の方だが、最初の頃に規定量の3尾を釣って安心してしまったためか、まるで後が続かなかった。・・〆て4尾と相変わらずの下手さ加減を露呈することとなってしまった。
順位は49番。・・・でも、小生にとっては、今日から始まる長いシーズン、これから頑張れ!の声が掛けられたような嬉しい順位だったのかもしれない。
主催者が用意してくれた賞品は豪華。3位までに和竿が提供されたが、中でも「汐よし」さんは、この日のためにと、日時と手間をかけ造ってくれた最高級の和竿を提供していた。
賞品は70位まで全員に、ついさっきまで天才釣り少女(今はしっかりとした女子高生である)と云われ、今や釣り番組やバラエティ番組に人気者の小菅綾香さん(丸十丸の看板娘!)から、一人一人、握手しながらニコヤカに手渡されていた。
こうした大会の主催者は大変な苦労が伴うもの、準備はさぞ大変だったろうと思う。・・楽しく、また有意義な「和竿で釣るカワハギの会」の、益々のご発展を心より願う一人である。参加された方、主催された方、脇役で活躍された方、ありがとうございました。
和竿で釣るカワハギ!!
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執筆者:高澤鱚介