昨5日、雨の降りしきる中、三浦半島小網代の丸十丸で行われたカワハギの釣り大会に行ってきた。
会の正式名称は「和竿で釣るカワハギの会」と言う。古来から親しまれてきた和竿の良さを感じながら、伝統の和竿文化をも引き継ぎたいとする御仁たちと、カワハギ釣りの名門丸十丸が発案企画し3年前から開かれている大会である。
ウィークディにも拘らず、参加者は54名。早くから募集が始まったため、皆さん、この日に休暇を合わせて参加することが出来たのだ。
昨日は夕刻まで能登半島でイカを釣っていた村越正海さんも、寝不足な顔を笑顔に置き換えて参加された。
抽選で18名ずつが3船に分乗、船長の経験と感に任せ、それぞれの釣り場に向かう。
小生は、小菅祐二船長の15号船に・・、同乗者には天才釣少女小菅綾香さん、横浜竿の汐よし:早坂良行さんらが一緒だ。
大会の勝敗は3尾の重量だ。・・・が、釣れるのは12,3センチの新子ばかり。でも、この新子、貴重な資源保護に繋がる貴重な資料となる。生かしたまま帰り、水産総合研究所の研究者がタグを打って放流し、その後の動きや肥育などを観察していると言う。聞くところ、去年は相模湾西の二宮辺りまで移動していたそうだ。
さて、釣りの方だが、大物は少なく、・・でも、あちこちで賑やかな声が・・。小生は23センチくらいを1尾仕留めたものの後が続かなかった。・・14時。まだ止まぬ雨の中帰港する。
検量を手伝ったが、やはり上手は居る者・・。3枚びっちりと型揃えしている方もいた。
表彰式は近くの会館で賑やかに行われた。
優勝は、我がカワハギ釣りの師匠:久保秀一氏(834g)。それに準優勝は我が和竿の造り手:横浜竿汐よしの早坂良行氏(832g)だった。
実は、この二人は荒井清実行委員長とともに、この大会の企画実行の主宰者である。・・神は良く見ているものだ!・・と、誰からかの声が聞こえていた。
小生と言えば、こんな方達に指南を受けつつも相変わらずのへタッ糞、真ん中辺の22位だった。 でも、船上で上手な方の釣りをじっくりと観察させてもらったから、次の釣行には少しはその研究成果が出せるかもしれない。
・・・上手くいっても、ダメであっても、兎も角、カワハギ釣りとは難しく、また楽しいものである。
カワハギを和竿で釣る会
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執筆者:高澤鱚介