「落ち前の鱚の荒食い」と言った言葉があるが、今のこれは少し違うような気がする。今日のような温暖化が騒がれる前だが、落ち前の荒食いとはもう少し寒くなり、水温も下がり始めるころ、また、ピンギスと呼ぶ秋鱚が去った後に、冬の体力維持のため餌をたらふく求め、突然、近場で釣れだすヒネ鱚の大食いをそのように言ったと思う。
(因みに「落ち鱚の荒食い」と「落ち前の鱚の荒食い」とは違う。「落ちギス」とは水温が下がって、深場に落ちた冬の鱚であり、船釣りでもある爆釣をそう言うのであろう。)
今、辻堂から平塚の海は何故か水温が22度もあり、ピンギスとヒネが混じっての大食いがどこかで起こっている。ただ、この爆釣は何処の浜ででもと言うわけではない。ある日、突如どこかの浜に大群れが寄り付き、そんな場所を見つけた釣り人にだけ与えられる幸運なのだ。・・ただ、束釣りなどが出来るには、それなりに多点バリの仕掛けや腕を持ったベテランで無ければ中々できないのも確かである・・が、たとえビギナーであっても、偶にしか釣りができない方にでも、絶好のチャンスであることは間違いない。
・・でも、そんなに釣ってどうするの? 環境破壊? アホか!・・と、まあ、いろいろ言われてしまう。 多分、そんな釣りをしいる時は誰であっても夢中になっており、決してそなことは考えない。・・で、後になってから、そんな出来事を無性に反省するものなのである。・・少なくも、小生はそうだった!!