夏は一年の中で最も体力を充実できる季節と云われる。小生も毎年、真夏の暑い陽射しを我慢しながら釣行することによって、心身ともに鍛え、一年を健康で充実した中に過ごさせて頂いているのだと思っている。
一方、本来真夏が最盛期でもあるシロギスの数は減り、ホームグランドである平塚海岸で、満足できるような日はすっかり少なくなった。・・でも我慢し通うのだが、太陽が上がり風も無く、食いが悪いでは、それは地獄である。そうした時は熱中症に掛らないよう怱々に諦める。
こうした今の厳しい時期、海岸近くに「釣りがしたくて」選んだ住いから、日々暗いうちに起きだして、早朝のアタリを楽しんでいる。
最近は夜明けが遅くなってしまったが、それでも午前4時30分頃には第1投を目指している。
・・・遠投ではない、サオは改造ルアーロッド・モアザン・カムイツクシィ。リールはダイワから新しく出されたサーフベーシア25。これに鱚介テンビン「真打ち−赤」に少し重い25号のオモリを付ける。こうしたライトタックルで、1色以内のそれこそ波の後ろを丁寧に釣るのである。
ともかく、キス特有の強いアタリと時に混じる20数センチを超える獲物との駆け引きは楽しい。
ここでは2連、3連と連では中々釣れないから、ハリは大型に備え、吸い込みの良い鱚介アブミの6号を選び、ハリ数は2本・・。仕掛けは、なるべく波間を漂うように幹糸は1号と細くし、長さは一ひろ半(2.5mほど)。エサは基本的にはジャリメの1匹掛けだが、東京スナメがあればそれも良い。
狙い場は、先ずはテトラ群手前の海水浴場のブイに囲まれた中である。海水浴客の足で砂が柔らかく耕され、エサも湧くのだろう。また、海水浴場という事で、一般の釣り人も遠慮しているのかもしれない。(海水浴場は営業許可証が発行されており、営業時間が指定されているから、時間外は自由に使える。ただし、仕掛けやハリは絶対残さないこと。)
しかし、ここでゆっくりノンビリはしていられない。6時過ぎには、ライフガードの訓練が始まる。そうした時は場所を少し移動して釣るが、やがてはブイの外に移動せざるを得なくなる。
大概は、釣る時間は涼しいうちの2時間ほどで、釣れる数は精々数尾、それにブイの外でも数尾と合わせて10〜13尾程度が毎日の釣果である。
今は未だ、波は穏やか。海水浴エリアだけでなく、広い海岸線の波打ち際には、まだまだ多くの良型がエサを求めてうろついて居る筈だ。
台風が南沖合に二つも発生したと言う。鬼の来ぬうちに頑張って釣ろうと思っているのだが・・・。
さて、今週は、2〜3日に石川県かほく市の釣り大会に釣友3人で参加する。今回はシニアノの部2連勝がかかっている。さらに、10日には湘南鱚酔会の仲間と石川鱚酔会主催の石川オープン名人戦にも行くつもりである。
益々熱い、真夏の釣りたけなわである。
平塚海岸の近況
投稿日:
執筆者:高澤鱚介