船釣りを楽しむ

和竿でシロギスを!!

投稿日:

画像(180x135)・拡大画像(480x360)

これで小さい方です

 昨日、「横浜竿の汐よし」さん主催の“和竿で釣るシロギス”の船釣りに参加させて頂いた。GWの最終日、投げの釣行計画が定まらず申し込み期限が過ぎてしまった中、「汐よし」を主宰の早坂良行さんの計らいで16人の一人に加えさせて頂けたのである。

 三浦半島久比里の「山下丸」からの出船は午前8時と、至ってのんびり、ゆったりであった。投げ釣りでの出立は早い。小田原在住の永山幸央さんの迎えで、久比里に着いたのが5時30分ごろ・・。如何にも早い・・・、漁港を散歩中、昆布を干している婆さんと会話、帰りに獲りたて洗い立ての生の昆布を頂いてしまった。・・昆布は船宿の冷蔵庫に保管してもらったが、釣る前から貴重な獲物が確保されたのだった・・。

 6時過ぎ、同行の釣り仲間である久保秀一、浅井晴夫、高橋正人、角田清志さんらも合流。
 7時過ぎ、受付開始。顔ぶれは船釣りに長けた名人ばかりである。座席の抽選があり、小生は何と左大艫のゴールドシートであった。氷、ジャリメエサが配られ8時出船。

 船は運河を下り、先ずは西の三浦海岸の下浦沖に向かう。直ぐにエサを投入するもアタリは無い。
 暫く後、船キス釣りでは超凄腕と聞く秋葉さんと云う方が、連続して20?オーバーを釣り始めた。仕掛けは胴突きの1本バリである。
 でも、船中に活気は感じられなく、状況は余りよろしく無いようである。
 
 釣れない中、小生も真似て不慣れな胴突きに換えてみた。
・・そして、20センチ級を4尾ほどゲット。・・これならば何とかなるのかな?・・と期待を膨らませる。

 そんな調子が出かかった時だった。・・・何と、大トラブルが発生。投げた際に先端ガイドに糸が絡み、折ってしまったのである。竿の命みたいな部分である。
 こうした時には重ねてドジを踏む・・。持ってきた代え竿を車に残して来てしまったのだ。
 ・・・止む無く、折れた先端ガイドを取り外し、2番ガイドを頭にして釣るしかなかった。(声を出せば、仲間の誰かが代え竿を貸してくれよう・・しかし、数釣り大会での中、面倒を掛けることになる。あくまでも自己責任で対応するしか無いと考えたのだ・・。)

 結局、午前中多くの方は不釣で終わる。ここまではミヨシの2人が好釣で18〜20尾と伝わってきた。小生は竿先のさらなる糸絡みが気になって、正直釣りにならなかった。結局、4尾のままで終わってしまったのだ。

 正午少し前、釣り場を東の鴨井沖に移動・・。ここで隣の秋葉さんの凄技をマザマザト目にした。
 時には吹き流しもあったが、主は胴突きである。エサ付け、誘い、取り込み、外し、エサ付け、投入・・と、全てに無駄が無く素早く、まるで舞うような竿捌きである。
 
 釣りには、どういう釣りでも名人と呼ばれる方が居る。小生など相模湾なら少しは通じると思ってはいるが、ここでは萎縮しまって足元にも及ばない。
 まあ、こういった時、小生はどうしようもない無いから、「魚に遊ばれながら、1尾1尾を丁寧に、ゆっくり、楽しく釣ればよい。」などと、分かったような逃げ口上を述べるのである。

 さて、小生のその後だが、先端ガイドが無い怪我した和竿を駆使?して、絡みやすくなってしまった2番ガイドに気を遣いながらも、少し真剣に釣ってみた。
 
 仕掛けは吹き流しで「鱚介アブミ・6号」の2本バリ。仕掛けは短く、30センチ+20センチ。エサは太めで大きいジャリメで、頭の黒く硬い部分をチギリ取った一匹付けとした。
 
 実は、これが大当たり・・。風も出て来た中、大艫の利を生かして後方に少し遠目に投げ、逆潮の中をグイグイと手前にサビくと、直ぐに乗ってくるのである。投げてから船下まで仕掛けが近づくのは早いが、逆らった早いサビキにエサが踊り、それに反応するのであろう。2連掛けも3回あった。

 竿先がチャンとしていれば、もう少し調子が出たのかもしれないが、怪我の功名か午後の釣果は33尾と大満足であった。
 ここでのキスは大きい。24センチを1尾、23センチを2尾、後は18〜22センチと、投げでは中々見られないサイズが揃った。

 2時30分沖上がり。港に着く前に検量が行われ、竿頭は55尾。小生は挽回し37尾で5位と云う事だった。また、大物は小生が釣った23.5?だった。
 
 この日、大会に鱚介工房から「鱚介アブミ」と宣伝用「シール」を全員に参加賞として配らさせてもらった。
 「鱚介アブミ」は、小生が投げ釣りマンであったことから「投げ専用バリ」と云わせてしまったが、どうしてドッコイ「船キスのハリ」でもある。以前、相模湾でのキスのハエ縄に使われていたのが「関東アブミ」であり、これを細身軽量に改良したのが、この「鱚介アブミ」なのである。
 
 船キスをおやりの方、ぜひ一度、鱚介オリジナル工房の「船用テンビン」と共に、この「鱚介アブミ」をお試しいただきたい。船釣りでは6号をお勧めしたい。(本リンクからお訪ねください。)

 で、帰り際、船宿に鱚介アブミの製造販売元である「はりよし」の岸本隆巳さんが様子見で訪れた。ハリの効能を報告した所、大変満足されたようである。さらに、今日の釣果と秋葉さんから頂いたものを加え、約50尾ほどをお土産にさしあげた。造り方を聞かれたが、果たして「キスの昆布〆」は上手く出来ただろうか!!
 

画像(180x135)・拡大画像(480x360)
画像(180x135)・拡大画像(480x360)





-船釣りを楽しむ

執筆者:

関連記事

スピニング和竿でカワハギ!!

スピニング和竿で!! 昨日、久しぶりに我が師匠・久保秀一さんとカワハギ釣りに行ってきた。三浦小網代の丸十丸からである。 この日の楽しみは、横浜竿の「汐よし」、初代早坂良行竿師に造って頂いたスピニングリール用のカワハギ和竿の“竿おろし”であった。 通常と云うか、カワハギ釣りにはベイトリール(両軸リール)が使われる。しかし、我が手は投げ釣りで使うスピニングリール用に変形しているから、カワハギ釣りに行ってもどうも手が合わず、ベイトリールを使うのが苦痛でもあったのだ。 このベイトリールオンリーか…

Loading

葉山から船で!!

友人Kがこんな型を連発した! 平塚海岸の投げ釣りはここ1週間ほど良くなかった。今日の様子は分らないが、恐らく昨日の荒れから見ると同じだったろう。 今日は高校時代の友人が操船する漁船に乗って、葉山漁港から出港し、立石沖の浅瀬でキスを狙ってきた。 その友人Sは定年退職後の豊かさを求めて在職中に漁組員の資格を得、今では立派な漁業専従者となり日々健康な釣り三昧で暮らしているようだ。 そんな彼から、一度キスをやりませんか?と誘いを受けていたのだが…、それがやっと今日実現したのであった。 6人乗りの小…

Loading

茅ケ崎沖で良型30尾!

船頭さんに撮ってもらう・ 正月以来、何回か平塚海岸で投げていたが、掛るのは小ギスの顔を見られる程度だった。  正月休みも明けた今日、久々の船キスを楽しんできた。 天気予報では冷え込みが厳しいとは言っていたが、それは冬だから仕方ない。海が荒れてさえいなければ今の時期、・・・船キスの自主禁漁期間が過ぎた正月明けは、大物にも出会えるチャンスがある。 防寒着を着込み、茅ヶ崎の船宿「沖右ヱ門丸」の3号船で午前7:00出港・・。東の水平線に陽が上りはじめ、海は穏やかでウネリも風もない。 船宿「沖右ヱ門…

Loading

忘年カワハギ釣り会に参加

左の村越正海さん 昨日、恒例となった村越正海さん主催の「2017忘年カワハギ釣り会」が、三浦半島小網代の船宿「丸十丸」で行われた。 参加者は48名。夢枕獏さん、北方謙三さんを始め、正海さんとお付き合いある各界の重鎮たちばかり、その広い交友がうかがわれる。 午前8時頃、18名づつが3船に乗り込み出港。小生は、くじ引きによって左隣が村越正海さん、右隣がFM横浜のパーソナリティ井出大介さんで、この二人に挟まれての釣りとなった。 小生、相変わらずの下手くそを自認しながら、スピニング和竿での挑戦であ…

Loading

三浦半島・小網代のカワハギ

久保師匠の笑み!! 2週続けてカワハギ釣りのチャンスに恵まれた。昨日の今日、師匠の久保さんから小網代のカワハギに行くがどうか?との誘い、・・・この日も、二つ返事で決めてしまった。 実は、先の烏帽子岩周辺のカワハギ釣りで反省したこと、学んだことを実戦で試したかったのだ。 小生、以前はカワハギ釣りでは一般的なベイトリールを使っていたが、どうも馴染めないでいた。・・3年ほど前、村越正海さんのスピニング・カワハギに魅せられ、今はこれが自分流の道具となり、釣りとなっている。  竿は、横浜竿の汐よしさ…

Loading

2024年12月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

アーカイブ