待ちに待った異口径のパイプスリーブ、「異口径スリーブ1210番」が完成し、メーカーから送られてきた。これで「異口径スリーブ1008番」と相まって、新しいテンビン造りが始められる。
先に「真打ち-SMAB」は、長さや曲げの角度に疑問があることを書いた。解決するには、まだ誰も造っていない新しい形状のテンビンであもり、この答えを見つけるには時間が掛かってしまった!
実は、この「真打ち‐SMAB」に対しては、最も尊敬する現役の投げ釣り師:横山武さんからのアドバイスを受けていたのである。
指摘された点は「軸とアームの長さと角度」の改良であった。具体的には、安定飛行には軸が長目が良いこと、アームは、使うオモリと喧嘩しない長さと、アームがなるべく立つような角度が欲しい。・・と云う事であった。
そして、これまでほぼ1年、長さを変え角度を変えた幾つもの試作を重ねてきた。しかし、どうしても解決できなかったのが使うステンレス線の柔らかさであった。
繋げる形状記憶合金アームは柔らかい。・・であるから、この双方を長くすればするほど共鳴し合い、ブレてしまうのである。所謂、長くすればするほど不安定になってしまうのである。
解決するには、軸径を1?から、1.2?に変更するしかない。そかし、それを上手く繋ぐ部材が無い。存在する部材で工夫しても出来上がったテンビンは不細工になってしまう。
話は長くなってしまったが、そこでどうしても欲しかったのが「異口径スリーブ」だったのである。「異口径スリーブ1210番」は、片方の口が1.2?、もう片方の口が1.0?で、双方から差し込むと直線状に繋げられる優れモノなのである。
直ぐに、作業に取り掛かり、これまでの「真打ち‐SMAB」を超えたというか、進化した新しい「真打ち‐SMAB」2種類が完成できた。
好みもあるので、軸長はアームの繋ぎ部分までは同じとし、角度も部材も同じモノを使った。違いはアームの長さで、約13〜14センチのモノをLサイズ、約10〜11センチのモノをMサイズとした。
そして、基部水平軸からの軸角とアーム角を共に45度とし、想定する基部直交はL型と同じ90度としたのである。
新しい「真打ち‐SMAB」は鱚介オリジナル工房から間もなく発売するが、なお、これによって従来型は廃止することになる。
「異口径スリーブ」を使った新しいテンビンやテンビンオモリは、これからマダマダ増えそう!! 次に造るのは1.2?径を使った「L型異軸」テンビンとなるが、これは、トライアングルを支える新しい1.2?用のダブルスリーブ(8スリーブ:現在作成中)が出来上がってからになる。
興味のある方、どうぞこれからもお楽しみに!!
「異口径スリーブ1210番」と 「真打ち-SMAB」新型が完成!
投稿日:
執筆者:高澤鱚介