船に乗ることは少ない。だから「船頭」の意味が少しこんがらがっているようだ。船中で一番沢山釣った人を「ふながしら」と言うんでしょう?漢字で書いたら「船頭」=「せんどう」になってしまったが・・。何を言いたいの?・・そう、言いたいことは、今日、平塚「庄三郎丸」の乗合船でシロギス釣りに行ったのだが、小生がこの日の「船頭」だったのである。たまにはあるさ!などと、シラケタ声も聞こえそうだが、私自身出船して直ぐに、今日の「船頭」は自分であるに違いないと悟ってしまったのである。凄い自信でしょう!実は、数日前から、何とか沖のシロギスを釣りたいと企んでいたのだが、この日と決めたその日は船宿の休業日。では、と考えたら、その日は混みあうであろう祝日。そして今日、やっと陽気も温かくなり、無風で、波も穏やかな正に釣り日和に恵まれた。船は馬入川河口を難なく乗り越え、目的地は平塚沖合い1キロくらいにある防災観測塔の直ぐそば。タチ(水深)は27メートル。入れて間もなく25センチ級のメゴチがくる。最近少なくなったと聞くから、貴重な一尾である。一方、今日試したかったのは我が「鱚介テンビン」の新型船用。軸部は5センチと極端に短く、アームを長く25センチとした変則的なテンビンである。以前、同行した職業釣師・村越正海氏が使っていたモノを、パクってみたのである。ただし、売り物にする気は毛頭ない。結果はGOO!! アタリといい、ハリ掛かりといい実に素晴らしい。ただ、3本バリにして遠投(?)すると絡むから、もう少し改良点はありそうだ。暫らく大型メゴチが続いたものの、以後は18〜22センチ級のシロギスが連続してくる。船頭(船長さん)は、少し食い渋ると移動し、お客に気を使ってくれる。まあ、ここらは自分だけの世界だから、面白くも無いので割愛しよう。13時、少し過ぎた所で今日の釣りを終える。干潮で河口が浅くなり馬入桟橋には戻れないとの事、帰港は平塚新漁港だった。この新港は、外からの波を受けることから係船が出来ない「欠陥漁港」と言われているが、静かな今日は、中々良好な良港だ?と感じもしたが・・・。釣果は、キスの総数63尾中、20センチオーバーが38尾。メゴチが12尾。それに25センチ級のホウボウ1尾と大漁であった。久々の船釣りだったが、投げ釣りと同様に充分楽しめた。それにしても船宿さんは大変だ。たった一人のお客であっても船を出してくれるのだから・・・・。正直言って、今日は「乗船優待割引券」を使わせてもらったから、なんと料金は5000円。これでは油代にもならないだろう。それでもにこやかに迎えてくれた“後藤勇社長”の勇断には頭が下がる。庄三郎丸!万歳!!「船頭」さん、ありがとう。「船頭」さん、良かったね!今しがた、我がカワハギ釣りの久保師匠から電話があった。「ふながしら」とは何ぞや?と問うと、複数の釣り人が居てこそ成り立つ「言葉」だそうな・・・。そして追っかけ、メールがあった。つい鱚介さんの勢いにフナガシラに頷いてしまいましたが、普通は竿頭と云うなぁと、今になって思いました。どちらも云うでしょうが、フナガシラよりはサオガシラでしょうねぇ。これならば文字にした時にセンドウと混同する事も無くなりますが・・・。・・サオガシラの方が複数の意味が強くなるかも知れません。今回はフナガシラの方が良さそうですね。失礼ながら、大きな船に一人で竿を出す姿を想像して女房と笑ってしまいました。仕事から解放されて俄然と釣りに行きたくなりました。今からシロギスの仕掛を作ります。