たった1本の注射で、一年続いた左膝関節付近の痛みがウソのように消えた。・・このことについては、先のブログで「痛みは取れた!」と言い、その後、西伊豆釣行で「釣りクーラーを担いで100段もの階段を上ったが痛みは感じなかった。」とも書いた。 さて、注射を受けてから3週間が経ったが、幸いにして今も痛みは発症していない。・・・が、今日、病院に行ってきた。 医師に感謝の意を伝えたかった事、不安解消のために貼る湿布薬を貰うためであった。同時に、私にとってこの奇跡的と思える治療が、どのようなものだったかを知りたかったのである。また、多くの同類患者の参考になればと思い、ここら辺のことを少し、ブログで紹介しておきたいとも考えていたからだ。 病院は、平塚海岸に近い小生が住む団地の道を隔てた西側にある。「ふれあい平塚ホスピタル」と云う。以前は「杏雲堂病院」があった所で、12年前に敷地の再開発で建て替えられた、静かな環境下にある清潔な地域医療の中核病院である。 お世話になったのは「整形外科」の石渡義和先生。・・今、行われているラグビー世界選手権に出られそうな立派な体格をした明るい感じの先生である。整形外科の診療は毎週、月、水、金の3日で、石渡先生は水曜日の午前、午後を担当する。・・行くなら、出来るだけ事前の電話予約(0463‐22‐4105)をした方がよい。 さて、先生の診立てでは、私の病気?は、広い意味では「変形性膝関節症」に当たり、ヒザの関節軟骨が老化や外傷、肥満などによって変形し、神経に触れて痛みを感じるのだそうな・・。・・・で、あれば、これまで受けた治療と同じように、先ずはレントゲンを撮って、あーだこーだと説明を受け、最後には痛め止め?「ヒアルロン酸」の注射をされるのだが・・・。先生はそれをしなかった。初診であっても、レントゲンも撮らなかった。 78年生きてきた経験値から感じた原因、症状、受けた医療、勝手な自己治療などをきっちりと聞いてくれた。・・痛む膝の部分を触診で探り当て、最後に「腱(筋肉の端っこにある筋)を痛めている」と判断してくれた。 私自身、まちの整形外科医院で、痛めたのはヒザに荷重が掛かる投げで「じん帯」に問題があると何度も訴えたのだが、所詮素人の言い分、聞き入れて貰えなかったそのものだったのだ。 石渡先生はそうした判断のもと治療室に移動し、1本の注射を痛む患部に射したのである。・・・確かに痛かった! 多分、注射針の先端が筋の神経に触った?刺さったのだろうか?? でも、注射を終え診察室に戻った時には、それまでの痛みは全く無くなっていたのである・・。確かにヒザ全体が麻酔にかけられたように感覚がなくなっていた。 今日これをお聞きしたところ、注射液には2種類の効果を持つ薬が入っており、一つは痛みを抑える麻酔、もう一つは痛めた筋の炎症を治す薬であるとの説明だった。 先生は、これが上手く効果的に作用したのだろうと言う。 未だに痛みは無い、普通に歩けるようになりつつある。・・と言う私の言葉を聞きながら、多分、先生自身も診療への手応えを感じて居てくれたに違いない。 ・・・そんなことを思いながら、多めの湿布薬を貰って帰宅した。 未だ、完治したと確実に言える段階ではないが、今回の経験から、改めて現代医療技術の高まりや、石渡先生の診立てと適切な治療に対し深い謝意を覚える。 私のような事例が、どこにでも通じるのか否かは分からないが、同じような苦しみがある方は、一度訪問していただいてみたらどうだろう。・・・最近よく聞く、セカンドオピニオンの大切さについても、今回の経験を通じて知ることもできたのである。